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スーパーヒーロー戦記
第71話 再戦!マジンガーZ対戦闘獣軍団
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バランスを崩している今が最大のチャンスなのだ。奴が体制を建て直し再び空中を自在に飛べるようになっては手の付けようがない。
 チャンスを最大に生かすんだ!
 一直線に鳥型将軍へと突っ込んで行く。鳥型将軍はようやく体制を立て直そうとしていた時であった。そんな時に目の前に突如ミサイルの弾道速度並に突っ込んできたZの体当たりを食らいそのまま海岸へと叩きつけられた。
【お、おのれぇ……】
 憎憎しげに愚痴りながら鳥型将軍は立ち上がろうとする。だが、そんな鳥型将軍にZが蹴りを放ち仰向けだった体制を今度はうつ伏せへと変える。Zの目の前には鳥型将軍を連想させる二枚の翼が見えた。
 鳥型将軍の背中に太いZの足を押し付けて地面に押さえつける。
【どけ! 私の背中に足を乗せるな!】
「散々人の事弄びやがって! 鳥ってこたぁ空中でなけりゃ思うように動けねぇだろう?」
 今度は甲児がニヤリと笑みを浮かべる。Zの太い両腕が鳥型将軍の右羽を掴む。そしてそれを力任せに引き千切った。
 地面に倒れている鳥型将軍の絶叫が聞こえて来るが気にしない。今度は左羽を同じように引き千切った。これでもう鳥型将軍は空を飛ぶ事が出来ない。
【くそぉっ! 俺の羽をよくも……】
「悔しいか? 人の事をおちょくった報いだ!」
 地面に倒れていた鳥型将軍の細い体を両手で持ち上げて頭上まで持ち上げる。
【バーダラー! 今助けるぞ!】
 Zに向かい自慢の角を翳して突っ込んで来る昆虫型将軍。奴の武器はその自慢の角にある。が、それは同時に奴の弱点でもあった。
「馬鹿野郎! この兜甲児様に二度も同じ戦法が通用すると思ってんじゃねぇ!」
 持ち上げていた鳥型将軍を思い切り投げつける。突然投げつけられた鳥型将軍に驚き突進が停止してしまった昆虫将軍に向かい再びZが突っ込んで来る。
 また体当たりを行おうとしたのだろう。受けて立とうと昆虫型将軍は自慢の角をつき翳した。
 だが、Zの思惑は違った。昆虫型将軍の角を脇に固めて掴んだのだ。
【な、何をする!】
「カブトムシの角を連想してんだよなぁこいつは? 確かにあれは強いけど、反面こうするともげ易いんだぜぇ!」
 そう言い昆虫型将軍の右足に蹴りを叩き込む。蹴られた足が上空へと飛び上がりその拍子にバランスが崩れて昆虫型将軍のボディが地面に叩きつけられる。そのまま掴んでいた角を上へと捻り上げる。
 角の部位が軋む音がしだし、いともアッサリと自慢の角が千切られてしまった。
【ぎゃああぁぁぁ! 俺の角が、俺の角がぁぁぁ!】
「そんなに大事な角なら返してやるぜ!」
 地面でのた打ち回る昆虫型将軍。そのドテッ腹に引き千切った角を突き刺す。刺した角は昆虫型将軍のボディを貫通し地面に刺さり停止した。刺さった箇所からオイルが噴出し破壊された機械のパーツが飛び
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