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スーパーヒーロー戦記
第71話 再戦!マジンガーZ対戦闘獣軍団
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 悔しいが海中でこいつを倒す事は無理だ。動きが鈍くなるし武器も一部が使用出来なくなってしまう。何より敵の得意な土俵で戦うのは余りにも愚作過ぎる。
 少し悔しいが此処は空中に逃げる他ない。
 迫り来る魚型将軍の猛攻をどうにか防ぎながらも海面を目指す。
【逃げる気か?】
「バーロィ! こんな寒い時期に泳ぐ気になんかなれっかよぉ!」
 売り言葉に買い言葉で応酬し、遂に念願の海上へと飛び出した。
 だが、そんなZを待っていたのは昆虫型の将軍であった。
「何!」
【おら、もう一度飛び込んで来い!】
 昆虫型将軍の外見はカブトムシを連想させる姿であった。そして、そのカブトムシの象徴とも言える雄雄しき角でZのボディに対し思い切り突っ込んできたのだ。
「ぐほっ!」
 甲児が呻く。幸いボディに亀裂やヒビは入っていない。入ったとしても傷程度だろう。だが、その威力は凄まじかった。折角海上に出たと言うのに再び海面へ叩き戻されてしまった。
 そして、そんなZを魚型将軍の猛攻が迎え入れてきた。
【ハハハッ! 死ね、死ねマジンガーZ! 以下に貴様が無敵でもパイロットが死ねば木偶の棒同然よ!】
「くそぉっ! こんなとこでくたばって溜まるかぁ!」
 強がっては見た物の状況は依然として悪い方に傾いている。
 海中に居れば魚型将軍の猛攻に遭い、かと言って海上へと飛び出せばその直後を狙って鳥型将軍と昆虫型将軍の襲撃を受けてしまう。逃げ場が全くないのだ。
 このままでは幾らパワーアップしたマジンガーとていずれ限界が来てしまう。それよりも前に甲児自身の体が保たない。
「このまま良い様にされて溜まるか! こうなったら一か八かだ!」
 甲児は賭けに出た。海中を自由に動き回る魚型将軍はどうやったって倒すのは無理だ。奴の土俵ではマジンガーは本領を発揮出来ないし何より分が悪い。まずは空中の敵をどうにかするのが先決だ。
 だが、海上に上がろうとすればその直後に襲撃を受ける。其処に甲児は目をつけたのだ。
 相手が奇襲で来るのならばこちらも奇襲で行くまでの事。それが甲児の考えであった。
 まずは同じように海上へと向う。そして、Zの体を海上へと上げるその直前に両腕を噴射したのだ。
 上空で待機していた両将軍はてっきりまたしてもZが浮上してくるものかと思い込んでいた為に思いも寄らない襲撃を受ける事となってしまった。
 海上から飛び出してきた二本の腕は何とも上手い具合に両将軍のドテッ腹に命中し二体を吹き飛ばしたのだ。
 思いも寄らない奇襲を受けた為に三将軍の連携は崩れてしまった。その隙にZは海上へと舞い上がる。
「見たか! 今度はこっちの番だぜ!」
 甲児が最初にターゲットに定めたのはバランスを崩した状態の鳥型将軍だった。
 空中で一番問題なのは鳥型将軍だ。奴が
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