第71話 再戦!マジンガーZ対戦闘獣軍団
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か?
声がした方を見ると其処に居たのは三体の戦闘獣達だった。それぞれ昆虫、鳥、魚を模した戦闘獣達だった。
「なんだぁ? まだ生き残りが居たのかよ?」
【ほざけ! 我等こそミケーネ七大将軍よ!】
「ミケーネ七大将軍だと?」
どうやらこいつらは只の戦闘獣じゃなさそうだ。そいつ等から放たれる気迫が桁違いに強い。
【貴様がマジンガーZと兜甲児か? 我等戦闘獣軍団を蹴散らすとは少々貴様を侮っていたようだ】
「へっ、やっと大将のご登場か? だったら今度はてめぇらを退場させてやるよ」
【見くびるなよ! 我等の力は貴様が先ほど倒した戦闘獣よりも遥かに上なのだ! 貴様が以下に力を増そうとも我等七大将軍を屠る事など不可能!】
「あぁそうかい! だったらてめぇらの言ってる事が本当かどうか見せて貰うぜ!」
互いの啖呵が終わったのと同時に戦闘が開始された。まずは目の前の鳥型の将軍に向かい堅く握り締めた拳を振り放った。唸りを上げて飛んでくるマジンガーの鉄拳。それを鳥型の将軍は苦もなく回避してしまった。右回りに即座に回りこみマジンガーの背後に回りこんだ。
「は、速い!」
【それは違うなぁ。私が速いのは当然だがそれ以上に貴様が遅いのだ!】
蔑むように笑い、背後からZに蹴りを叩き込んだ。後頭部に鳥型将軍の蹴りが入り頭から上空で半回転しながら高度が落ちていく。
「んなろぉ! 俺の頭に蹴り入れやがって!」
高度を保つ為にバランスを取り姿勢を安定させ、鳥型将軍を睨み付ける。
鳥型将軍はZよりも数メートル上で優雅に腕を組み笑みを浮かべていた。そんな仕草が甲児には余計に憎たらしく見えた。
こいつ、笑ってやがる!
何とも苛立ちを感じさせる仕草だった。このまま笑われっぱなしなのは甲児のプライドが許さない。
再び鳥型将軍へ殴り掛かろうとした時、背後に何か異様な気配を感じた。
【敵はバーダラーだけではないのだぞぉ!】
「何!?」
気づいた時には遅かった。背後から魚型の将軍がZを羽交い絞めにしたまま高度を落とした。真下にあるのは広大な海。その海の中へZごと魚型将軍は飛び込んでいった。
海中へと飛び込んだ二体。そうすると魚型将軍はいきなりZを蹴り飛ばす。
【ハハハッ! 次は俺が相手だ。海の中で俺は無敵だ! この海で果てるが良い!】
勝ち誇った声で言う魚型将軍。確かに奴の言う通りだった。魚型将軍であったが故に奴は海中では水を得た魚の如く猛スピードで泳ぎだす。
まるで空中の鳥型将軍と同じだ。只鳥型と違う点と言えば今Zが海中に居る事だ。海中に居るZは空中の時に比べて動きが遅くなってしまう。それが相乗して魚型将軍の強さとなっていく。
【ハハハッ! 遅い遅い、それではカタツムリにすら追い抜かれるぞ!】
「ち、畜生! 海中じゃ勝ち目がねぇ―――
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