第71話 再戦!マジンガーZ対戦闘獣軍団
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反応を示したのだ。数は数えるのが正直面倒な位としか答えようがない。それだけの数が此処海鳴市を目指して来ている。
外国からの応援かと当初は思ったがそれも稀有に終わった。全世界が侵略同盟の襲撃を受けた今、何処の国にこれだけの増援を回す余裕があるだろうか? 未だにミケーネ帝国の襲撃から立ち直っていない各国は自国の防衛で手一杯の筈だ。となればこのレーダーに映っている反応は十中八九敵と考えた方が正しい。
「そろそろ見える頃だな」
レーダーの反応が徐々に近づいてきているのが分かる。もうすぐ肉眼で視認出来る距離に来る。それに呼応してZのボディが地上から空中に移り、更には沖へと移動する。
この町は只の町じゃない。自分の大事な仲間達の帰るべき場所なのだ。それを無粋な奴等に荒らされる訳にはいかない。何としても此処は死守しなければならないのだ。
「来たな」
いよいよ甲児の目にレーダーの反応の主達が映りだした。予想は的中した。
其処に映っていたのはどれも醜悪な姿をした機械の獣達。ミケーネの戦力である戦闘獣軍団であった。
そのどの敵も機械と生物のハイブリット体ではあったが、それと同じように様々な分類が成されていた。
昆虫、鳥、果ては魚まで居る。どうやら戦闘獣も分類が分けられているらしい。
そいつらが真っ直ぐ海鳴市へと迫って来ている。どうやら此処を火の海にしようとしているのだろう。そうはさせない!
「おっと、其処までだぜ!」
進路上にZが立ち両手を大きく広げて前に突き出す。俗に言う「止まれ」の意思表示だ。それを見た戦闘獣軍団の殆どが動きを止めた。そして目の前で進路を妨害している無粋なロボットを見た。
【何だ貴様! また俺達にぶっ壊されたいのか? 今度はあのグレートマジンガーもゲッターロボも、ましてやウルトラマンも助けに来てくれないぞ】
「それがどうした! こちとらリベンジマッチを挑みたくてウズウズしていた所だ! 此処から先へ進みたいんだったらまず俺を倒してからにしな!」
両腕を堅く握り締めたZが戦闘獣達を前に身構える。ファイティングポーズを取ったZから並々ならぬ闘志が溢れ出てくるのが見て取れた。
【面倒な奴だ。片付けろ! どうせ一度完膚なきまでに叩きのめした相手だ! 今度こそ地獄の底へ叩き落せ!】
戦闘獣達はこの時、大いなる誤算をしていた事に未だ気づいていなかった。
それは、マジンガーZの強さがかつて自分達が倒した頃のマジンガーZと同じだと思っていた事だ。
今のマジンガーZの強さは以前のそれを遥かに凌駕している。それを戦闘獣達は全く計算に入れていなかったのだ。
「前の借りを返してやらぁ! これでも食らいやがれ!」
先手必勝の名の如く、マジンガーZの両目から閃光が放たれた。
光子力ビームだ。
前と同じように全て
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