第70話 復活!マジンガーZ
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スボロットでは保って数分だろう……やはり、マジンガーZが居なければ奴等を倒すのは難しい」
厳しい言い方だがそれは正論であった。戦闘用ロボットであるマジンガーZを除くとダイアナンAやボスボロットではとてもキングジョーと渡り合うのは難しい。今は一刻も早くマジンガーZの復活を急がなければならない。
***
迎撃に出ていたダイアナンAとボスボロットの前には総勢10体のキングジョーがその姿を現していた。その光景は正しく圧巻であった。
40メートル級の巨大ロボットが10体もこちらに向って歩みを進めているのだ。
「おいおい、幾らボロット様でもコレだけ相手だとかなり厳しいわよ〜」
「弱音を吐いちゃ駄目よボス! 甲児君が来るまで私達で研究所を守り抜くのよ!」
さやかが激を送る。だが、それでもこれだけの軍勢は悲観的になれる状況であった。例え一体でもキングジョーは強敵だ。それが10体も現れたとなればそれは脅威以外の何者でもない。
【フン、黒い巨人は居ないようだな。我が軍勢に恐れをなして引っ込んだのだろう?】
【ならばあの忌々しい建物ごと黒い巨人を破壊するまでだ。奴等に最強のスーパーロボットの力を見せ付けてやれば良い!】
キングジョー軍団が歩みを進める。目の前に立つ二体のロボットのことなど眼中にない。あるのはあの研究所内に治められたマジンガーZのみ。そしてそれを邪魔する物は虫けらの様に踏み潰すだけの事だ。
「待ちやがれ! この俺の留守中に喧嘩を吹っ掛けるたぁ良い度胸じゃねぇか!」
【あの声は、記録にあるぞ!】
キングジョー軍団の視線が声のした場所に集まる。其処には一基の小型円盤が飛行していた。所々破損し、飛行するのがやっとの状態だが、それでもその円盤は飛行していたのだ。
そして、その円盤からは聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「その声、甲児君!」
「さやかさん、ボス、久しぶりだな!」
「兜ぉぉぉぉぉ! お前はやっぱ良い奴だぜぇぇぇぇ!」
さやかとボスの歓喜の声が響く。その声は甲児にとって何よりも嬉しい事であった。
【来たか兜甲児! 貴様を倒し雪辱を晴らす! 全機一斉攻撃! あの円盤を叩き落せ!】
キングジョー全軍の一斉攻撃が開始される。それがボロボロのTFOへと降り注ぐのだ。
「くそぉっ! 応急修理しただけのTFOじゃこれ以上は無理か! せめて、せめてマジンガーZが使えりゃ……だけど、マジンガーは……」
甲児の脳裏に浮かぶ光景。それはミケーネの誇る戦闘獣軍団により大破させられたマジンガーZの痛ましい姿だった。
そう、マジンガーZは破壊されたのだ。もうマジンガーZは戦えない。甲児はそう思っていた。
『甲児君、聞こえるか?』
「弓教授!」
『すぐに研究所に来るんだ! 君を
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