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スーパーヒーロー戦記
第68話 獅子の魂
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であった。

【突如としてK市工業地帯に謎の赤い巨人が現れました。専門家の話によるとあの赤い巨人はかつて地球を救ったウルトラマンの同類ではないかと推測されております】

 キャスターが読み上げた内容はそれこそ耳を疑う内容であった。最初は性質の悪いやらせかと思ったがその後に映された映像を見てそれが真相だと分かった。
 確かに、赤い巨人が暴れているのだ。全身が赤で統一されており、腹部には名を表すであろう奇妙なマークが彫られている。そして、その顔は頭部を除けばあのウルトラセブンと似ているのだ。

「あれは、以前俺達を助けてくれた光の巨人に似ている」
「K市って言ったら此処からすぐ近くじゃないか! しかもあそこにゃ日本のエネルギーの約40%を賄ってるんだ。あそこを破壊されたらそれこそ日本はエネルギー問題になっちまう」
「こうしちゃいられない! すぐに行って来ます」
「待て! あんた生身の人間が40メートル以上もある巨人に太刀打ち出来ると思ってるのか?」

 立花の言う通りであった。ニュースに映っているのはそれこそ40メートルを越えると思われる光の巨人なのだ。以下に光太郎が改造人間でありRXにパワーアップしたと言ってもそれでも太刀打ち出来る相手ではない。

「それでも、俺は行かなくちゃならないんです! これ以上奴等の好き勝手にさせる訳にはいかない!」
「ほなら私も行くで、光太郎兄ちゃん!」
「私も一緒に行きます」

 立花の制止を無視して行こうとする光太郎になのはとはやても続く。

「ちょっと待ってくれよ。二人共付いてきちゃ駄目だ。俺が行く所にはあの巨大な巨人が居るんだよ」
「大丈夫です。私怪獣との戦った経験がありますから」
「私には経験はないんやけど、遠距離から光太郎兄ちゃんを助ける事位は出来る筈やで!」
「二人共……」

 二人の目は真剣そのものだった。恐らくこれ以上何を言っても二人は引き下がらないだろう。それに、二人の言う通りなのはの怪獣との戦闘の経験は頼もしいし、はやての援護は何よりだ。

「分かった。だけど二人共くれぐれも無茶はしないでくれよ」
「はい!」

 二人は了解し、店を出て行く。喫茶店アミーゴを出て数歩も歩かない所。店を出たまん前には一台の見慣れないバイクが止まっていた。
 全身を青で彩られた大型バイクだ。そのバイクだが、何処と無くバトルホッパーに似ている。嫌、もしやこれは……

「お前……まさか、バトルホッパー?」
【私の名前はアクロバッター。仮面ライダーBLACK RX。私も共に君と戦いたい】
「やはり、その声はバトルホッパー。お前も生まれ変わったんだな……勿論だ、一緒に戦おう! アクロバッター」

 光太郎が笑いながらアクロバッターに触れた。触れた手から伝わってくるのは
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