第68話 獅子の魂
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あった者。それはババルウ星人であった。ババルウ星人はウルトラマンレオに変身し、人類を欺いていたのだ。
【ちっ、もう少しで邪魔なウルトラマンを一人片付けられたってのに……】
【諦めろババルウ星人。俺に化けた時点で貴様の負けは決まっていたんだ!】
【ほざけ、こっちにはまだ人質が居るんだ! 少しでも妙な真似をしたら握り潰すぞ!】
そう言ってなのはを掴んでいる手を突き出す。それ自体が間違った行いであった。
「貰った!」
【何!】
「リボルケイィィィン!」
突如、ビルの屋上から飛び降りたRX。その手には光り輝くリボルケインが握られていた。そのリボルケインの一閃がババルウ星人の手を切断したのだ。
【ぎゃあああ! 俺の、俺の腕がああああ!】
「今だ、はやてちゃん!」
「こいつも持って行けえええええ!」
ここぞとばかりにはやてがババルウ星人の顔面目掛けて魔力弾を連射した。ウルトラマンの時にはさほど効いた感覚はなかったがババルウ星人に戻った今ではそれがかなり効いたらしく顔面を抑えて倒れこんでしまった。
「やりぃ、どや見たかぁ!」
「ははっ、って、なのはちゃん!」
すっかり忘れてた。腕を切り離した後、主を失ったババルウ星人の手から逃れられたなのはだったが、今の彼女には飛行能力はない。その為40メートル近くの高さから地面へ真っ逆さまに落下していたのだ。
「あわわわわっ、おおお落ちるううぅぅぅぅぅぅ!」
必死に減速させようと手をばたつかせるが無駄な行為であった。もう後数秒もしたら地面に激突してしまう。その直後であった。
ふわりとなのはの体が持ち上がるとその体は近くにあったビルの屋上に置かれた。メフィラスであった。メフィラス星人がなのはを抱き抱えて屋上に降ろしたのだ。
「え? あ、あの……」
「無事で安心したよ。しかし随分マヌケな様を見せてしまったようだ」
どうやら先ほど吹っ飛ばされた自分を恥じていたようだ。そんなメフィラスに何を言っても恐らく今の彼には慰めの言葉にはならないだろう。
【お、おのれええええええええ! 貴様等あああああああああああ!】
そんな時、怒り狂ったババルウ星人がなのはとメフィラスに向ってきた。完全に怒り狂っている。残っていた手を握り締めてビルを叩き潰そうと振り下ろしてきた。
だが、そんなババルウ星人の顔面に向かいメフィラスは電撃にも似た光線を放つ。バリバリと衝撃音が響き、ババルウ星人が吹き飛ばされた。
【がはっ、な、何故だメフィラス! 何故……】
「ババルウ星人。君はやってはいけない事をした。私を怒らせるとどうなるか、それを君の体に思い知らせてやるとしようか」
メフィラスのその言葉には何処か重みがあった。今までの何処か紳士的
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