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スーパーヒーロー戦記
第66話 太陽の子、その名はRX
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ACKに新たな力を与えたのだ。
 閃光が晴れた時、其処には仮面ライダーBLACKの姿は何処にもなかった。その変わり、其処には全く別の、誰も知らない仮面ライダーが其処に居たのだ。

「な、何だ貴様は! 貴様はブラックサンではない!」
「そうだ、俺はもう、ブラックサンでもなければ、仮面ライダーBLACKでもない!」

 謎のライダーは歩み出た。その一歩一歩に力強さが感じられた。熱が感じられた。そしてその体からは今までに無い程の凄まじいパワーが感じ取れたのだ。そのパワーを胸に、ライダーは名乗った。自分の名を。新たな戦士となったその名前を。

「俺は太陽の子、仮面ライダー! BLACK RX!」

 




      ***




 あ、RXだとぉ!
 ダロムは目の前に現れた謎の仮面ライダーの名を今また思い出していた。仮面ライダーBLACK RX。そのライダーは確かにそう名乗ったのだ。
 信じられなかった。あのブラックサンが、仮面ライダーBLACKが突如一瞬ではあったが、暗雲の間から顔を出した太陽の光を受けただけで、たったそれだけであそこまで劇的に姿が変わってしまったのだから。

「ふん、何がRXだ! 所詮はこけおどしの子供騙し。我等の圧倒的力の前にブラックサンが見せた最後の足掻きよ!」

 バラオムには分からないようだ。あのRXから溢れ出る力に。それは圧倒的な程の量の力であった。もしかしたら、この場に居る自分達だけでは勝てないのでは? そんな錯覚さえ起こすほど、ダロムの前に立つそのライダーの力は圧倒的であったのだ。
 勝てない。それがダロムの答えであった。
 今の我々の戦力ではあのライダーに打ち勝つ事は出来ない。此処は一旦引いて態勢を立て直し、しかるべき戦力で望むしかない。あのライダーには我等ゴルゴムの全戦力を投入しても果たして勝てるかどうか怪しい。
 嫌、もしかしたらあのシャドームーン様でも打ち勝てない存在になってしまったのかもしれない。

「どうしたのだ? ダロムよ」
「バラオム、ビシュム、此処は引くぞ」
「な、何を言っているのだダロムよ? 戦力的には我等が圧倒的有利、我等が不利な状況など何処にもないだろう?」

 バラオムには分からないのだ。数の問題ではない。あのライダーはその差をあっさりと覆せる程の力を有していると言う事を。
 そして、それはビシュムもまた同じであった。

「バラオムの言う通りよ。たかが姿が変わった程度で何を恐れているの? それとも此処に来て臆したのかしら?」

 何とでも言うが良い。貴様等には分からないのだろう。奴には今の戦力ではとても足元にも及ばないと言う事実に。





 はやては己が目を今一度擦ってそれを見た。目の前に立っていたのはあ
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