第66話 太陽の子、その名はRX
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掻きぬいて見せる。
そんな時であった。背後から瓦礫を打ち砕く轟音が響いた。何事かと全員の視線が其処へ向けられる。其処から現れたのは、黒い体を持つ仮面の戦士であった。
「こ、光太郎兄ちゃん!」
「ブラックサン! まさか、生き返ったのか!」
「その通りだ! お前達からこの青い星を守る為なら、俺は何度でも蘇る! そして、この命ある限り、俺は大切な仲間達を、家族を守りぬく!」
固い決意と共に仮面ライダーBLACKは蘇った。クジラ怪人の懸命な努力とはやての必死の叫びを胸に仮面ライダーBLACKは蘇ったのだ。
だが……
形勢は相変わらず不利な物であった。眼の前に立つのは、あのアースラ隊を圧倒的に退けたゴルゴム三大怪人達。そして彼等が持ち出した恐るべき怪人、サイ怪人であった。
「ブラックサン、貴様から来てくれたのは好都合。貴様を倒しキングストーンを貰い受ける!」
「この命を貴様等悪に利用させはしない! 行くぞ、はやてちゃん!」
「うん!」
激闘が開始された。仮面ライダーBLACKがその手足を、体を使い接近戦を挑み、はやてがそれを遠距離から援護する。だが、それでも四対ニの差は、そして、大怪人達の強さを覆す事は出来なかった。そして、サイ怪人もまた強かった。今までの怪人よりも、パワー、スピード、それら全てが勝っていたのだ。
何時しか、二人は追い詰められていく。二人の体には生傷が増え、二人から立ち上がる気力さえも奪っていく。
「つ、強い……これがゴルゴムの大怪人の力」
「今更我等の強さを知った所で手遅れよ! 貴様等のキングストーンは我等ゴルゴムが頂く。そして、この星は我等ゴルゴム帝国の物となるのだ! サイ怪人よ、このくたばり損ない共にトドメを刺せ!」
サイ怪人の魔の手が二人に迫る。この二人もまた、クジラ怪人と同じ運命を辿る事となるのだろうか? だが、その時! そう、その時だったのだ。
今まで暗雲に覆われていた筈の空がほんの一瞬だが晴れ、其処から眩いまでの太陽が姿を現した。
「な、何故だ? 永遠に晴れぬ筈の暗雲が……」
「これは……」
割れ目から現れた太陽の輝き。そして光。それらが仮面ライダーBLACKに降り注いだ。仮面ライダーBLACK,そして、彼の中に埋め込まれたキングストーンが、その光を一身に浴びた時、それは起こった。突如、BLACKの体が眩い閃光に包まれたのだ。
「な、何だこの光は?」
「ま、前が見えん!」
三大怪人も、そしてサイ怪人もその光をまともに見る事は出来なかった。だが、はやては違った。
「なんやろ、この光……とても温かい……何か、心地良ぇなぁ」
その光は、正しく命の光であった。生きる者全てに平等に降り注ぐ太陽の輝き、その輝きが、今、仮面ライダーBL
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