第66話 太陽の子、その名はRX
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所詮先代世紀王などに次期創世王の資格などなかったのだ! それを何時までも引きずる軟弱な貴様などに我等栄光あるゴルゴム帝国の一員の資格はない!」
突き刺さった角にクジラ怪人の血液が滴り落ちる。それを見たサイ怪人はクジラ怪人を地面に叩き付けた。
「ちっ、俺様の自慢の角が血で汚れちまった。薄汚い血だぜ」
「何をしているサイ怪人! さっさとトドメを刺せ!」
大怪人の命を受けサイ怪人がクジラ怪人に近づく。
「クジラさん!」
そんな時、外の騒ぎを耳にしはやてが外に出て来た。
「ぬ、貴様はなり損ないの世紀王! まさか貴様まで此処に居たとは!」
「丁度良い、なり損ないの世紀王と先代世紀王。それらを一辺に片付ける事の出来る良い機会だ!」
「サイ怪人よ! そんな死に損ないなど放っておけ! まずはあのなり損ないの世紀王を片付けろ!」
サイ怪人の狙いがクジラ怪人からはやてに代わる。だが、その時サイ怪人の足をクジラ怪人が掴んだ。
「邪魔するな!」
「やらせないんだな〜! あの子の中には先代世紀王様が居るんだな〜」
「そんなに先代の下に行きたいか? だったら一足先に地獄へ行け!」
サイ怪人のトドメの一撃がクジラ怪人に突き刺さった。その一撃はクジラ怪人の命を刈り取るには充分な程の物であった。
「あぁ、クジラさん!」
「ふん、馬鹿な奴だ! 先代世紀王などに付き従うからこうなるのだ! 次は貴様だ、なり損ないの世紀王!」
はやての眼の前にはあの優しかったクジラ怪人が骸となって横たわっていた。自分達を助けてくれただけでなく、光太郎を助けようと必死になってくれたあのクジラ怪人が無残にも殺された。その現実がはやての眼の前に横たわっていたのだ。
「酷い! なしてそないな事をするんや! 私達が一体何をしたって言うんや!」
「意味などない! 貴様等は我等ゴルゴム帝国に不要の存在。だから排除するだけの事だ!」
「そないな事の為に……許さへん! 私はそんなゴルゴムを絶対に許さへん!」
胸の内に湧き上がる怒りを胸にはやてはデバイスを手に立ち上がる。例え今の自分には彼等に対抗する力がないとしてもクジラ怪人の無念を晴らさないでは居られない。その純粋な気持ちがはやての中で沸きあがってきたのだ。
「何が許さないだ! 貴様のようななり損ないの世紀王など不要。貴様のキングストーンもまた少しの足しになるだろう! 我等が次期創世王シャドームーン様の為に、その命を差し出すが良い!」
「取れるもんなら取ってみぃ! 私のこの命は私だけのもんや! 誰にも渡さへん!」
そうだ、この命は、八神はやての命は八神はやてだけの物だ。その大切なたった一つの命を悪の手に渡す訳にはいかない。例え勝てないとしても、最後の最後まで足
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