第66話 太陽の子、その名はRX
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、バラオム?」
「我等海の一族には死者を生き返らせる命のエキスと言うのがある。もしかしたら……」
「だが、それを知っているのは海の怪人だけだろう? それがどうしたのだ」
「それが、此処最近クジラ怪人が姿を見せないのだ。それに、奴は現創世王よりも先代世紀王様に忠誠を誓っていた。奴ならば裏切る危険性がある」
それは由々しき問題であった。一刻も早く見つけ出さなければ再び仮面ライダーBLACKが障害となる危険性がある。
「場所は分かるか?」
「心配するな。場所なら分かる。私についてこい」
三大怪人は急いだ。全ては仮面ライダーBLACKの体にあるキングストーンを奪い、シャドームーンを次期創世王にする為。
***
「これでどうだ〜」
クジラ怪人が作った命のエキスが仮面ライダーBLACkに注がれる。かすかな光が彼の体を包み込んでいく。だが、それもやがては消え、それでも彼は目を覚まさなかった。
「これで5度目、何でなんや? 何で目を覚ましてくれへんのや?」
「何度でもやるんだな〜。おいらは諦めないんだな〜」
クジラ怪人はそう言い再び命のエキスを作りに外へと繰り出した。だが、其処に居たのは三大怪人の姿であった。
「あ、お前達は!」
「やはり貴様だったか、クジラ怪人! この裏切り者!」
バラオムが怒号を上げる。最悪の場面であった。よりにもよってこんな所を見つけられるなんて。
「だが、貴様のお陰でブラックサンが見つかった。大人しく差し出せば命までは取らん!」
「嫌なんだな。お前等はこの海を埋め立てて汚すつもりなんだな〜」
「聞いてたのか? あの時の話を!」
それは、三大怪人になって間も無くの頃であった。来るべきゴルゴムの世界征服をした暁に建設するゴルゴム帝国の為にも、不要な人間の文明をどうするか検討していたのだ。そして、その際に出された決断は、文明の全てを海に捨てる事であった。それは、海から生まれた怪人達の住処を奪う事に他ならない。
「おいらは嫌なんだな〜。おいら達の住処を奪うなんて、絶対に許せないんだな〜!」
「所詮は先代世紀王に甘やかされた怪人か。貴様の様な軟弱な怪人など我等ゴルゴムには不要だ! 即刻処刑してくれる!」
ダロムの号令により一体の怪人が現れた。サイの頭部を模した怪人であった。
「サイ怪人よ! その裏切り者を処刑しろ! そして中に居るブラックサンの体からキングストーンを取り出せ!」
大怪人の命を受け、サイ怪人はその鋭い角を突き出して突進してきた。海の怪人であるクジラ怪人ではそれを避ける事など出来ず、クジラ怪人のドテッぱらにその鋭い角が深く突き刺さってしまった。
「あぐうぅぅぅ!」
「馬鹿な奴め。
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