第66話 太陽の子、その名はRX
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おおお!】
その言葉に三大怪人達ですら躍起となった。シャドームーンの片腕となれるのは怪人にとって誇りでもある。すぐさま怪人達が総出で仮面ライダーBLACKの遺体を捜す為に出動した。
「お前達は未だ生きているであろう管理局とその仲間達の残党狩りを命じる。一人残らず消せ!」
「承知しました。シャドームーン様」
命を受け、守護騎士達四人も飛び立った。後に残ったのはシャドームーン只一人である。
「もうすぐだ、もうすぐ私は完全な創世王になれる。フフフ……ハハハハハハハハハ」
誰も居ない薄暗い玉座の間にシャドームーンの乾いた笑い声が響いたと言う。
***
「こ、光太郎兄ちゃん!」
はやての前に居たのは石台の上に寝かされた南光太郎こと仮面ライダーBLACKの姿があった。どうやら、海中に居たのをクジラ怪人が此処まで運んできたと言う。
「クジラさん、光太郎兄ちゃんは?」
「残念だけど……ブラックサンは既に死んでるんだな〜」
それは一番聞きたくない言葉であった。南光太郎は死んだ。もう目覚める事はない。それははやてが孤独になった事をあらわしていた。
「嫌や、そんなん嫌や、光太郎兄ちゃん! 起きてな、光太郎兄ちゃあああああああああああああん!」
動かなくなった光太郎の亡骸にすがりつき、はやては声を挙げてないた。両親をゴルゴムに殺され、叔父もまた毒牙に掛かり、今また、義理の兄までもが殺された。その事実がはやての心を激しく痛めつけた。そんな時であった。
「ただ、救える方法はあるんだな〜」
「え? ほんまなん!」
「命のエキスって言うのがあるんだな。それを使えばもしかしたらライダーを生き返らせられるかも知れないんだな〜」
光明が見えた。それを使えばもしかすれば南光太郎を、仮面ライダーBLACKを生き返らせられるかも知れないと言う。
「おいらはその命のエキスを作るんだな〜。だからその間は此処から出たら駄目なんだな〜」
「うん、お願いな、クジラさん」
クジラは頷き、大海原へと繰り出して行った。命のエキスを作る為に、そして、再び仮面ライダーBLACkを立ち上がらせる為に。
だが、その間にも、ゴルゴムの魔の手が着々と迫っている事にこの時未だ誰も気づく事はなかった。
***
「まだブラックサンの遺体は見つからないのか?」
「駄目ね。方々を尽くして探させているけれど一行に見つからないわ」
「急がなければ他の奴に見つけられてしまう」
三大怪人は焦っていた。どの怪人達も躍起になって仮面ライダーBLACKの遺体を捜している。このままでは見つかるのも時間の問題だ。
「待てよ!」
「どうした
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