第66話 太陽の子、その名はRX
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あった。同じ病院に居たのだが、そのお陰で互いに話が合い、何時しか親友の様な関係となれたのだ。だが、そんななのはも今では何も言わない。何も答えてはくれない。只、眠ったままだ。
「クジラさん、なのはちゃんは、このまま目ぇ覚まさんのやろうか?」
「まだ熱もあるし脈もある。別に死んだ訳じゃないんだな〜。でも、目を覚ますかどうかは分からないんだな〜」
「さ、さよかぁ」
半分安心して、半分落胆した気持ちであった。幸いな事と言えばなのはが死んではいない事であったからだ。だが、どの道暫くは身動きが出来ないのは事実である。仲間達は居なくなり、はやて自身未だ自由に動けないのが現状だ。
***
ブラックサンこと、仮面ライダーBLACKを倒したシャドームーンは清清しい気持ちで玉座に座っていた。これで次期創世王はシャドームーンとなった。その充実感で胸が一杯だったからだ。
「次期創世王様、おめでとう御座います」
ダロムを筆頭に怪人達が揃ってシャドームーンの前に跪く。正にその光景は圧巻であった。これだけの者達が私に付き従う。私の意のままに動く。私の命令に従う。何と素晴らしい事か。
「フフフ、良い気持ちだ。これが次期創世王と言うものか」
「その通りで御座います。シャドームーン様」
「うむ」
頷き、シャドームーンは満足気に玉座にくつろいでいた。だが、何時までもくつろいでる訳にはいかない。侵略同盟と言う名目の元幾多の組織と手を組み邪魔者を一掃出来たは良し、だが、その後はその侵略同盟を片付けてこの世界をゴルゴムだけの世界にする必要がある。
「まだまだやるべき事は沢山あるようだな」
「ご心配なく、その為にも我々が居ます」
隣で声が響いた。見れば其処には四人の騎士達が居る。守護騎士、ヴォルケンリッター達だ。こいつ等は元々ゴルゴムが作り上げた存在。故にシャドームーンの命令には絶対服従するようにプログラムされている。今ではこの四人はシャドームーンの忠実な手駒となっていた。
「頼もしい限りだ。む!?」
突如、シャドームーンの脳裏に何かが入り込む感覚を感じた。創世王である。
【シャドームーンよ! 今のお主はまだ完全な創世王ではない。ブラックサンの体からキングストーンを抜き取るのだ。そうしなければ貴様は不完全な創世王のままだ】
「ちっ、面倒な事だ。まぁ良い」
「どうかなさいましたか?」
「面倒毎が増えた。お前達にまた一働きして貰う」
シャドームーンが立ち上がり怪人達を見た。
「聞け、怪人達よ! 私が完全な創世王となる為に、死んだブラックサン、嫌、仮面ライダーBLACKの遺体を持って来い! 持って来た者をこの私の片腕とする」
【おおおおおおおおおおおおお
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