第66話 太陽の子、その名はRX
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事は……頼む!」
最後に一言、そう告げた後、バラオムは爆発した。真っ赤な炎と爆発を起こし、バラオムは倒れたのだ。爆炎の中から、リボルケインを携えたRXがこちらを睨んでいる。今度はこちらに挑むつもりなのだ。
だが、今此処でダロムは倒れる訳にはいかなかった。バラオムに託された想いを、無駄には出来ないからだ。
「覚えていろRX! 必ず貴様を倒し、キングストーンを手に入れて見せるぞ!」
最後に捨て台詞を吐き、ダロムはその場から姿を消した。逃げ去ったのだ。懸命な判断と言えた。戦力の殆どない状態のダロムに今の仮面ライダーBLACK RXを仕留める事など出来ないからだ。
「凄い、これが……これが俺の力なのか? これが、RXの力……」
戦闘を終え、変身を解いた南光太郎は今正に、己の中に宿ったその力に驚いていた。あの強敵であったゴルゴム大怪人を容易く倒してしまった圧倒的な力。その力に光太郎は驚き、また恐怖した。間違った使い方をすれば、それは光太郎の大切な人を、大切な者を壊してしまう悪魔の力になってしまうからだ。
「光太郎兄ちゃん!」
「はやてちゃん!」
戦闘を終え、笑顔で光太郎の名を呼ぶはやて。バリアジャケットを解いたせいかまだ二本の足で立つのが不慣れならしく地面に倒れている。そんなはやてをそっと抱き上げた。その時の光太郎の顔には眩しい笑顔が戻っていた。
「凄いよ、光太郎兄ちゃん! あれが光太郎兄ちゃんの力なん?」
「そうだよ。この力ははやてちゃんや多くの人々の幸せと未来を守る為に神様が、嫌、太陽がくれた力なんだ!」
笑顔のまま光太郎が言う。そうだ、この力を悪魔の力になどさせるものか! 俺はこの力を使いこの星の生きる者全てを守る。その為にこの力が託されたのだ。
ならば、俺は戦おう。この星に真の平和が訪れるその日まで。
そう、俺は太陽の子、その名は仮面ライダーBLAC RX。
人類の自由と平和を守る正義と愛の戦士なのだ。
つづく
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