第66話 太陽の子、その名はRX
[11/13]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
そんな時、突如上空から真空の刃がロボライダーを切り裂いた。
「むっ!」
「調子に乗るのはおよしなさいRX! 貴様如きに私達を倒せる事は出来ないのよ!」
真空の刃を放ったのはビシュムであった。その蝙蝠の様な翼からそれを放ったのだ。全く、大怪人ってのは凄まじいものだ。あのロボライダーを退かせたのだからな。
そして、その隣にはもう一人の大怪人ことバラオムも立った。
「行くぞRX! 貴様を倒し、キングストーンをシャドームーン様の下へ!」
今度は二大怪人が相手だ。流石のRXもあの二人が相手ならば適うまい。そう思っていたサイ怪人。だが……
「バラオム、ビシュム! この次に見せる姿は、クジラ怪人の、そして多くの人々の怒りの姿だ!」
そう言った後、今度はまた別の姿へと変わった。先ほどまで黒とオレンジの姿であった筈のロボライダーから今度は全身青で統一されたスマートな外見のライダーへと変わったのだ。
「俺は怒りの王子、バイオライダー!」
「なっ、姿が変わっただと!」
その光景を見た大怪人達は勿論、サイ怪人もド肝を抜かれた。眼の前で姿が突如として変わったのだ。このRXには他形態への変身機能を持っているようだ。そして、そのバイオライダーの真価が発揮されたのはそのすぐ後であった。
「行くぞ、ビシュム!」
「えぇ、私達二人でならば!」
「バイオアタック!」
突如、バイオライダーの姿が青い液状へと変わった。宙空を駆ける青い液体は猛スピードで二人の大怪人に迫り、そしてその二人を容易く吹き飛ばしてしまった。
無様に倒れる二人の大怪人の前にバイオライダーは雄雄しく立っていた。まさか、あの大怪人が倒されるなど、有り得ない話だ。
サイ怪人は戦慄を覚えた。このライダーには俺達ゴルゴム怪人が総力を結集して当たっても勝てないかも知れない。だが、そのバイオライダーは今大怪人達に目が行っておりこちらには気づいていない。今なら背後から奴を倒せる筈だ。
「隙を見せたなRX!」
此処ぞとばかりに渾身の突進を駆ける。幾ら強くても背後からの奇襲には対抗出来まい。背後から突進を仕掛けたサイ怪人の強靭な角がバイオライダーの背中を貫く。正にその瞬間であった。突如バイオライダーの姿が液状となり目の前から消えてしまったのだ。
しまった! バイオライダーにはこの能力があったのを忘れていた。
自分自身の忘れっぽさに毒づくサイ怪人。だが、その時背後に気配を感じた。
恐る恐る振り返った。其処に居たのはこちらを睨むバイオライダーであった。その手には一本の両刃の剣が握られていた。
「あ、RX!」
「受けてみろサイ怪人! クジラ怪人の仇だ! 切り裂け、バイオブレード!」
上段に構えた後、白銀の剣、バイオブレー
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ