第64話 第二次日本攻略作戦(前編)
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「ブラックサン、こいつらは元々我等ゴルゴムが作った騎士だ。故に次期創世王候補である俺の守護をすると言う使命が優先されたのだ」
「信彦兄ちゃん! 今すぐ皆を元に戻してよ!」
「それは出来ない。お前が居ては折角の勝負に水を差される恐れがあるからな」
吐き捨てるように突っ返し、シャドームーンはサタンサーベルを手に持ち騎士達を見た。
「守護騎士達よ、なり損ないの世紀王を始末しろ! 方法は問わん」
「承知しました。我が主よ」
頷き得物を携えて騎士達が迫ってきた。その目には殺気が宿り体からは不気味なオーラが漂ってきた。
「止めるんだ! 皆、正気に戻れ!」
「ブラックサン、其処を退け」
「シグナムさん、あんたは騎士だった筈だ。その誇りを自ら踏み躙るつもりか?」
「貴様如きに騎士の誇りは分かりはしない。私は只主の命に従ってのこと。貴様に分かる筈がない」
話にならなかった。最早かつての優しき守護騎士達は眼の前には居ない。今居るのは殺意を秘めた殺人集団なのだ。
「なのはちゃん、はやてちゃんを連れて此処から逃げるんだ!」
「は、はい!」
「逃がすな、どんな事があっても殺せ!」
「信彦、貴様ああああああああああああああ!」
怒りを胸にライダーブラックが殴りかかった。それを受け止めるシャドームーン。
「やっとやる気になったかブラックサン。では望み通り相手をしてやろう」
掴んでいた手を地面に向けて叩き付ける。そのまま従うようにブラックの背中が地面に叩きつけられた。激しい痛みが全身を駆け巡りブラックの背中が大きく反り返る。
「どうしたブラックサン。その程度ではつまらんぞ。もっと私を楽しませろ」
「の、信彦……お前は、人間の心まで失ってしまったのか?」
「何度も言わせるな。私は既に秋月信彦ではない! 世紀王シャドームーンだ!」
***
はやてを抱えてなのはは海の上を逃げていた。それを追い四人の騎士達も飛んでくる。速度が違いすぎていた。騎士達の方が圧倒的に早い。すぐさま追いつかれてしまう。
「止めるんやシグナム! こないなことしたらアカンよ!」
「戯言を。まだ我等の主気取りで居るつもりか?」
吐き捨てるように言い放ちながらシグナムの鋭い一閃が放たれた。咄嗟にそれを避けたが、完全には避けれなかった。
「うっ!」
「なのはちゃん!」
見れば、なのはの肩口が切れて出血している。掠ったのだ。それだけでもこれだけの威力だ。直撃すれば恐ろしい事になる。
「もう止めてよ! こんなのおかしいわ! 私達今まで仲良ぅやってたやん! 何でこないな酷い事するんや!」
「何能書き垂れてんだよゴラァ!」
上から声がした。見ればヴィ
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