第64話 第二次日本攻略作戦(前編)
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やはり現状での主戦力は仮面ライダーと守護騎士達だと言える。
「大介さんと甲児兄ちゃん達は?」
「彼等なら研究所の防衛に向っています。円盤獣が襲来したと言いますので」
何処でも同じであった。突如襲来した敵軍団。それに対し守護騎士達はすぐさま行動を起こしたのだ。
だが、戦力的に足りない現状では一つの区画を守るだけで精一杯である。
「皆傷を癒すから集まって」
「すまない」
シャマルの治療魔法を受ける為一同は一箇所に集まる。今の所治療魔法が得意なのは彼女だけだ。その為彼女の存在は何よりも大きい。傷が瞬く間に塞がっていく。体から失った力が戻って来る感覚がした。
「とっとと片付けちまおうぜ。他の地区は例の管理局ってのがどうにかしてくれるだろうしさ」
「そうだな。口惜しいが今の我々には日本全てを守る余裕はない」
珍しくシグナムが弱気な発言をした。嫌、それが真実なのだろう。少人数では出来る事に限界がある。それを越えた事をすれば忽ち無理が祟ってしまうのだ。その上、今彼等は追われている立場にある。余り下手に動いてこれ以上騒ぎを大きくしたくない。
「ぐっ!」
「どうした、光太郎!?」
突如光太郎が頭を抑えだした。皆が光太郎に集まる。首を激しく左右に振り皆を見る。
「だ、大丈夫だよ。少し頭痛がしただけだから」
「何処かやられたのか?」
「嫌、そうじゃない……でも、この感覚は―――」
感覚に覚えがあった。それはつい最近感じた感覚だ。そして、光太郎はその感覚を放つ人物を知っている。
足音が響いてきた。機械的な音を放つ足音だ。そして、その足音を聞いた光太郎が真っ先にその音のする方を向いた。其処にはその足音を立てる主がやってきていた。
「信彦!」
「ブラックサン、今こそ次期創世王の座を賭けて私と勝負しろ!」
紅い刀身を持つサタンサーベルを携え、シャドームーンが一同の前に現れた。全身から漂ってくるオーラはかつてのビルゲニアの比じゃない。
「目を覚ましてくれ信彦! 俺達が戦う理由なんてないんだ!」
「こちらにはあるんだブラックサン。そして私は既に秋月信彦ではない。シャドームーンだ」
光太郎の言葉を聞き入れず、シャドームーンが迫る。その切っ先に殺気を込めて。一歩ずつ歩み寄ってきた。光太郎にその殺気を払い除ける事は出来なかった。
戦えない。何故なら、あのシャドームーンは親友であり共に育った兄弟でもあるのだから。
「信彦兄ちゃん!」
「むっ!」
今度ははやてが叫んだ。すると、今まで光太郎の言葉を無視してきたシャドームーンに動きが見られた。突如として歩みを止めたのだ。
「目を覚ましてよ信彦兄ちゃん! そないな事するの信彦兄ちゃんやないよ!」
「また貴様か
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