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スーパーヒーロー戦記
第64話 第二次日本攻略作戦(前編)
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「ブラックサンは死んだ! この私が倒したのだ! 今日より私が創世王なのだ!」

 動かなくなったライダーブラックを前にシャドームーンがサタンサーベルを掲げて叫ぶ。それまで照らされていた太陽は暗雲に隠れ、不気味な雷光が放たれた。

「お見事です。シャドームーン様」
「お前達も良くやった。さすがは守護騎士達だ」

 満足げにシャドームーンが降りて来た守護騎士達を見る。彼等の目にはもうあの時の優しき目は微塵もない。あるのは只シャドームーンを守ると言う愚直なまでの使命に燃える目だけだ。

「さぁ、ブラックサンの体を切り裂きキングストーンを取り出してください。そうすれば貴方は次期創世王となれます」
「必要ない。弱い世紀王のキングストーンなど奪った所で返って弱くなるだけだ。それより、こいつを海の底へ葬ってしまえ。せめてもの手向けだ。義妹と同じ場所で死なせてやれ」
「承知しました」

 頷き、ザフィーラは動かなくなった仮面ライダーブラックを抱えて、海の上へと行く。

「さらばだ、ブラックサン。もう二度と会う事もあるまい」

 そう言い放ち、それを海へと投げ捨てた。水しぶきを上げて仮面ライダーブラックは海の其処へと沈んでいく。その光景をシャドームーンは満足そうに見つめていた。

「これで良い。引き上げるぞ! これからが忙しくなるのだ。我等がゴルゴムの帝国を築き上げる為に、邪魔な人間共を一掃する為の大仕事だ!」
「お手伝いいたします。創世王様」
「期待しているぞ。守護騎士達よ」

 仮面ライダーブラックは死んだ。太陽は暗雲に隠れてしまった。この世界は、悪の手に落ちてしまうのだろうか? それとも?




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