第62話 決めろ!必殺キック
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地上に降り注いだゲッター線の影響により地底に追いやられてしまった。
それとは対照的にゲッター線を浴びた猿達は人類に進化し、今の文明が栄えていると言われているのだ。
「この怪獣は真っ直ぐに原子力発電所を目指しています。このままあの怪獣が原子力発電所を破壊してしまったら、東京の電力供給が出来なくなり大パニックになります」
「不味いな。電気が無くなったら東京なんてコンクリートで覆い固められた砂漠同然になっちまう。それだけは避けないとな」
竜馬が言う。その通りだ。東京で電力が遮断されたらそれこそ東京に住む人々は皆砂漠に放り出された状態になる。そうなれば大パニックに陥ることは火を見るより明らかな事だ。
「大至急現場に急行して怪獣の進撃を阻止して下さい」
「分かりました」
一同は直ちに現場に急行した。鉄也はグレートマジンガーを操り、ゲッターチームは各々のゲットマシンに乗り込む。郷もまたMATから拝借してきたマットアローに乗り現場へと急いだ。辿り付いた一同の前には映像で見た通りの怪獣が確実に原子力発電所までの道を歩いていた。
「リョウ、このままじゃ確実にあの野郎発電所を襲う気だぞ!」
「そうはさせるか! その前に俺達が叩きのめす」
竜馬の号令と共に戦闘が開始された。余り時間を掛ければ怪獣はますます発電所に近づく。また、この騒ぎを聞きつけてミケーネの戦闘獣や百鬼帝国のロボットが来ないとも限らない。迅速に片付ける必要があった。
「一気に片付けるぞ。リョウ君、合わせろ!」
「分かった!」
一斉に攻撃を放った。グレートからはサンダーブレイクを。ゲッターからはゲッタービームを。それぞれ眼下を移動し続ける怪獣目掛けて放つ。だが、その二つの攻撃が例の怪獣に命中する事はなかった。
突如発生した不可思議な色の結界により放たれた攻撃は全て遮断されてしまったのだ。
「な、何だ? 攻撃が通らない」
「ちっ、バリアーか」
厄介な相手であった。只でさえ怪獣の強さは半年前以上に強さを増している。その上にこのバリアである。こちらは時間を掛けたくないと言うのにそんな時に限ってのこれであった。
「不味いな。怪獣の出現は恐らく奴等も察知している。此処で手間取っていたら奴等が来るぞ」
隼人が懸念しているのは当然ミケーネ帝国と百鬼帝国の存在であった。このまま戦いが長引けば奴等が更に襲ってくるかも知れない。そうなる前にケリを付ける必要があったのだ。
そんな時、眩い閃光と共に郷秀樹がウルトラマンへと変身した。闊歩を進める怪獣の前に立ちはだかるかの様にその赤と銀の雄雄しき巨人は立っていた。
【これ以上先へは行かせないぞ!】
その思いと共に怪獣に向かい拳を振り上げる。だが、そんなウルトラマンに向かい怪獣
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