暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
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〜絶望と悲哀の小夜曲〜
強者と弱者
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は、お前なノか」
地の底から響いてくるような金属エフェクトが、レンの声に混じり始める。だが、カグラはそれを受け止めるかのように頷いた。
「許しを請うつもりは、毛頭ありません。しかし少年、これだけは言わせてください。人を傷付けたくない、それは私の本意です」
数秒間、レンとカグラは眼を突き合わせた。レンは全てを射殺すように。
カグラはすべてを受け止めるように。マイは横でおろおろしていた。
そして、先に力を抜いたのはレンだった。知らず知らずのうちに握り締めていたこぶしを緩める。
「……おねーさんはいい人だね。マイがシステムを起動したとき、必死になってマイを止めようとしたのは、僕を守るためなんだね?」
「彼女を傷付けようとしたことは謝ります」
そう言って、カグラはおろおろしていたマイに向かって深々と再度頭を下げた。
「い、いいんだよっ!むしろ頭を下げるのはこっちかも。レンを助けてくれて、ありがとう」
そう言って頭を下げあう両者を、レンはしばらく見つめていたが、表情を引き締めて言った。
「ねぇ、カグラねーちゃん。これからカグラねーちゃんはどーするの?」
そうなのだ、そこが問題なのだ。自分を半殺しにした人と多少の友好関係を築けたという妙な状況になっているが、カグラの主は依然として変わっていない。カーディナルだ。
そして、カーディナルがカグラに下した命は、マイを一刻も早く取り戻すこと。
それには、レンがどうしても障害になってしまう。
レンのその問いに、カグラは美しい眉丘を寄せ、本気で困った顔をした。ひょっとして今の今まで考えていなかったのだろうか。
「解かりません、というのが正直な気持ちです。内心ではあなた達をこのままそっとしておきたいです。しかし、我が主からの命もまた絶対なのです………!」
ぎゅっと眼を瞑るカグラ。きっと彼女は今、相反する二つの思考の間で板挟みになっているのだろう。
だが、それを取り除くことはレンにも、マイにだってできない。
だってそれができるのは、カグラ一人だけなのだから。
「…………カグラねーちゃん。カグラねーちゃんは、自分で考えることのできる《ヒト》なの?それとも糸のついた《人形》なの?」
「……………ッ!」
ハッとカグラが顔を上げる。
その深いダークブルーがかった瞳が、静かに濡れている。
とても美しい、とレンは思った。同時に、とても強い、と。強さではなく、どこか別のところが強い、と。
「…………わた……しは………」
「どうするの」
強い口調で、レンは言う。少し虚ろだったカグラの瞳に光が戻ってくる。そして、顔を引き締め、ソファから立ち上がる。
カグラは黙って、腰のところにある鞘を持ち
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