第八十四話
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いえ、別にそれは良いんですが…すでに二つ増えましたし」
「ええ!?そうなの?」
なのはが驚きの声を上げた。
「はい、ここに来る前に二柱倒してきました」
「へぇ…」
なんて会話をしている間もシリカは儀式魔法の発動をしていた。
そして魔力を振り絞りマリンブロッサムを振り下ろす。
「凍ってっ!」
『エターナルコフィン』
放たれた蒼い閃光はグリームアイズを吹き飛ばし、再び方向転換し向かおうとしていた巨牛に降りかかる。
OOooooooooOOO!?
バキバキバキとそミノスの体表を氷が覆い、その体を凍らせていく。
その光景の先で、剣を地面に突き立てフラフラと立ち上がりながらもその顔を憤怒に染めたグリームアイズの姿があった。
グリームアイズはここまでコケにされたものを返すように全力で駆け、その巨大な大剣を横薙ぎに振るい、氷付けにされたミノスを切裂き、絶命させた。
GURAAAAAAAAAAAA!
グリームアイズの勝利の雄たけびの後、その姿を光の粒子にして消えて行った。
一方、グィネヴィアの強襲を受けたアオは、スサノオが竜蛇を屠るのは当然とばかりにその剣はグィネヴィアを切り刻んでいく。
「もうやめない?君に勝ち目は無いよ?」
と言うアオの言葉にグィネヴィアは吠え返す。
もはや理性はかけらも無いようだ。
「……ごめんね」
話し合いの余地はもう無いのを確認したアオは十拳剣を突きたてる。
すでに受けたダメージで動けないグィネヴィアは、避けること叶わず、終にその剣はグィネヴィアの心臓を貫いた。
Kyaaaaaa…
もの悲しい鳴き声を上げた後、その目から一筋の涙を落としグィネヴィアは光の粒子となって消えて行った。
…
…
…
戦いが終わると、皆微妙な顔つきだった。
「さすがにもう無いよね?もう今日は勘弁して欲しいよ?」
と、アオ。
「だと良いよね…」
「うん…」
フェイトもなのはも否定しきれないようだった。
「ですよね…あたしももう魔力もオーラもすっからかんです…」
もう戦えませんとシリカも言う。
「まぁ、考えてもしょうがないわ…とりあえず家まで帰りましょう。」
ユカリがそう纏めた。
「あ…買い物がまだ途中だった…」
ユカリの言葉で買い物途中だった事を思い出したアオ。
「だけど、今のこの状況で買い物は出来そうも無いよね…」
「だね…まぁ道具袋の中に幾つか予備の材料は入っているから無理して買い物に行く必要も無いか…うん、今日は帰ろう」
フェイトの言葉を受けてアオがそう考えて、ユカリの意見に賛同した。
「うん、そう言えばお腹がす
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