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魔法少女リリカルなのは~箱舟の獣~
第一話 脅迫
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月は俺はこの世界に滞在している。方針が決まったら海辺の公園へ来い、俺はそこにいる』




「………おじさん?」

「……おじさんは辛いな。コレも何かの縁だ、名前を教えておこう、俺の名はノア。歳は………三十、まぁ君からすればおじさんか」

「あ、せやったら叔父様ってのはどうや? わたしにも「おじさん」がおんねんけどな、叔父様はその人みたく優しいから、親しみ込めて叔父様や」

「名前で呼んでくれ…………まぁ、否定できない歳だから判断は君に任せよう」

ゆっくりとした調子で、ノアは腰を上げる。
それだけの動作に、シャマルは冷や汗を流した。ひょっとしたら、この瞬間にも彼は自分を消しにかかるのではないかと、先の話など嘘なのではないかと。そう思えてしまうほどに、彼女はノアを恐れていた。

「それでは、コレで失礼する。この町をもう少し散策したい、またどこかで会う機会もあるだろう。風邪には気をつけなさい………それじゃあ、“また”」

男は静かに去っていく。そして、男の姿が見えなくなった後に思い出した、店の中でのあの瞬間。頬に触れられた時に、あの男が念話で最初に話しかけてきた言葉。



『喋るな、動くな、応じるな。殺すぞ』







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