第二十六話
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るならば兄の配下のいち軍人で生を全うする所存ゆえ、貴国の姫を娶るなど滅相も無いこと」
なんて答えておきました。
王妃は喰い下がってきたが、カール王の取りなしで事なきをえましたよ。
その日はコノートの王都各所を接待巡りで、翌日には父上への親書を受け取り、コノートを離れてマンスターへと向かった。
マンスターは賑やかな大都市でレンスター以上の賑わいを感じるほどであった。
随員の中にはみやげとなる品を求めて市内の常設市場へと足を向けた者も多かったが、俺は市場へ行くことが日程上許されないのでみやげの品は彼らに頼み買ってきてもらった。
マンスターでの予定を完了させた俺達一行は三年ほど前のミーズ城を巡る戦のあった跡で足を止め、戦没者を弔う祈りを捧げ、略式の式典も行った。
はたしてそれは生者の自己満足に過ぎないものであろうか。
自戒と過ちを繰り返さない為にそうするものなのであろうか。
人の営みとは何かを己に問い続ける、ただその繰り返しなのかも知れない。
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