第58話 最強タッグ! 宇宙怪獣をぶっとばせ
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大した怪我じゃなかったから数日で完治出来るよ。でも、問題はバルディッシュだなぁ」
「そんなに酷いのか?」
クロノの言葉に鉄也が問う。
「はい、コアがかなりやられてるんです。あの状態だとリカバリーも難しくて……」
「何とかできないのか?」
「とは言っても……インテリジェントデバイスは結構特殊な構造をしてますから此処で完全に直すのは難しいんですよ」
正しく聞きたくない情報でもあった。フェイトの怪我は大した事がないようだがデバイスの損傷がかなり酷いらしい。しかもアースラでは直せないとまで言われているのだから。
「そうだ、クロノ君。甲児さんならどうかな?」
「ん? 甲児さん……確かに今ミッドチルダにいるだろうけど……まぁ、一応連絡してみるよ」
フェイトが思い出していた。
兜甲児。かつて共に戦った仲間でありマジンガーZのパイロットである。今はミッドチルダに留学しており戦列には加わっていない。
「どうやら話はついたようだな。俺はグレートの整備に戻る。お前は少し休んでろ」
「御免なさい。心配掛けちゃって」
「ふん、ガキは皆心配掛けるもんだ。気にしちゃいねぇよ」
最後に皮肉を言った後、鉄也は医務室を抜けた。グレートの整備に向おうとした時、鉄也の前に竜馬が立ちはだかった。
「何だ?」
「鉄也君、話がある」
「後にしてくれ。今は忙しいんだ」
竜馬の誘いを無視して通り過ぎようとする。だが、その時鉄也の胸倉を竜馬は掴んだ。
「あの言い分は何だ! 何処まで俺達を信頼してないんだ!」
「何処までもだ! あの時油断しなけりゃ奴を葬れたんだ」
「それは君自身の中にある慢心だ! あの敵は強い。俺達全員が力を合わせなきゃ勝てない相手なんだぞ!」
「冗談じゃない! あいつは俺一人で倒す! 手出しは無用だ」
「っ!!!」
気がつけば、竜馬は鉄也の頬を思い切り殴っていた。殴られた鉄也が数歩退く。
「黙って聞いてれば、いい加減にしろ! お前一人で戦ってる訳じゃないんだぞ! 俺達全員が地球の平和の為に戦ってるんだ! 一人相撲してるんじゃねぇ」
「知った風な口を聞くな!」
今度は反対に竜馬が殴られた。互いの頬が赤くはれ上がる。それでも互いは痛みなど気にせず睨み合った。
「お前に何が分かる! 俺には戦う事しか出来ないんだ。お前等とは違う」
「何が違うんだ! 君も、俺も同じ人間じゃないか!」
「いいや、俺は人間じゃない。俺は戦闘マシーンだ! 戦う事しか許されてないんだ! お前等みたいにじゃれあう事も馴れ合う事も出来やしないんだよ!」
「甘ったれるな!」
再度竜馬の拳が叩き込まれた。激しい痛みが鉄也の頬に伝わる。
「それは出来ないんじゃない! お前がやろうとしてない
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