第56話 蘇れ、われらのゲッターロボ
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ではない事は事実である。果たして彼にそれが適任であるかどうか?
「うむ、だったらその前にゲットマシンのシュミレーたーに乗ってみるかね?」
「はい是非!」
さも楽しそうにゲットマシンシュミレーターに向う弁慶。まるで遊園地のアトラクションに乗り込もうとする少年の様である。するとシュミレーションルームに竜馬と隼人がやってくる。
「ん? 今シュミレーターに誰が乗ってるんですか?」
「うむ、フェイト君が連れて来た車弁慶君が乗っているんだ。まぁ物は試しにと言う事だしね」
「大丈夫なんですか?」
「その内音を上げるだろうさ」
隼人が鼻で笑う。現に玄人である二人が音を上げる代物だ。並の人間が乗りこなせる筈がないのだ。
そんな時、早乙女博士の腕時計型の通信機から呼び出し音が入る。
「どうした?」
『博士、先ほどから奇妙な電波が発せられているのです。場所は屋上の様です』
「屋上に行ってみよう」
奇妙な電波に引っ掛かりを感じた一同は訓練マシーンに乗り込んでいる弁慶をそのままに屋上に向った。
***
(ヒドラー元帥、早乙女研究所は今ゲッターのパイロットを欠いている状態であり出撃が出来ません。それにアースラのメンバーも離れている今が絶好の好機です。ゲッター線増幅装置を奪うのなら今です)
屋上には一人の若い科学者が立っていた。其処へ一同が訪れる。
「其処で何をしている!」
早乙女博士が言う。すると青年は振り返る。その青年の額には一本の角が生えていた。
「なっ、角!」
それに驚きはした物の、すぐにその青年を捕まえようと皆が取り囲む。何処にも行けなくなった青年が苦しい顔をする。
その時、突如青年が苦しみだす。
(スパイ55号よ、貴様の役目は終わった。捕まる前に潔く自爆して果てるが良い)
通信を送ってきたのはヒドラー元帥であった。それを聞いた青年は突如屋上から飛び降りてしまった。
「百鬼帝国ばんざぁぁぁぁい!」
その言葉を残し、地面に激突した後青年は爆発してしまった。どうやらあの青年は既に改造されていたようだ。その光景を目の当たりにした一同は驚愕していた。
「百鬼帝国……また新たな敵なんでしょうか?」
「分からない。だが、今まで以上の脅威である事は確かだ」
早乙女博士のその言葉を聞きながら、フェイトは既に亡骸となった敵のスパイを見ていた。今度の敵は、今までの敵よりも遥かに凶悪で、そして強力な敵なのだと。
***
スパイの自爆した後、一同の脳裏には戦慄があった。これ以上ない敵の存在。果たして今の戦力で対抗出来るかどうか?
「念の為にリンディさんにも連絡して
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