第56話 蘇れ、われらのゲッターロボ
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「百鬼ブラァァァイ!」
突如鬼達が立ち上がり手を上げて叫ぶ。無論ヒドラー元帥とグラー博士も例外ではない。鬼達のそれに軽く手を上げるだけで彼ブライ大帝は応じ、自身の席に腰を落ち着かせる。
「して、世界征服の準備は進んでおるのか?」
「はっ、順調に進んでおります!」
画像が移り変わり世界地図へと変わる。その世界各国には所々点滅する箇所が見受けられた。恐らくその点滅する箇所が現在支配している地域なのだろう。
既に全世界のおよそ4割は彼等により支配された事となる。
だが、その詳細を見てもブライ大帝の機嫌が良くなる事はなかった。嫌、寧ろ不機嫌になった。
「まだこの程度しか侵略が進んでいないのか? 侵攻が遅いようだな」
「実は人間達を捕えて鬼に改造してもそのエネルギー供給にエネルギーを消費してしまうので、思うように侵略が出来ない現状なのであります」
「言い訳は聞きたくない。私が聞きたいのは結果だけだ。何か解決策はないのか?」
どんどんブライ大帝の機嫌が悪くなって行く。これ以上機嫌を損ねる訳にはいかない。
「ご心配なく、実はスパイからの情報によると早乙女研究所がゲッター線増幅装置を完成させたとの情報が入りました。それを強奪すればエネルギー問題は一挙に解決する計算になります」
「ならばさっさと奪え! そして一気に全世界を征服するのだ! 直ちに行動を起こせ!」
「百鬼ブラァァァイ!」
再び、盛大に声を張り上げる。今、此処に更に強大で凶悪な悪の組織が動き出そうとしていた。果たして、人類の命運はどうなってしまうのか?
***
浅間山山中にある早乙女研究所。かつて其処にあった面影は今は瓦礫と化してしまっていた。今から5ヶ月前、謎の襲撃者の突然の攻撃に会い研究所とゲッターロボは大破し、巴武蔵が若い命を散らした。
一同にとってそれはとても苦い思い出でもあった。しかし、何時までも人類は立ち止まっている訳にはいかない。
現に、その近くには新たに建設された【新早乙女研究所】が建っていたのだ。その中で、今新たな力が目覚めようとしていたのだった。
「連絡が遅れてしまい申し訳ありませんでした」
「いえ、こちらこそご無事が確認できてなによりです」
リンディと早乙女博士が互いに握手を交わす。その隣には同行したフェイトとクロノも一緒に来ている。彼等としてもゲッターチームが無事だったのを確認したかったのだ。
かつて、ジュエルシード事件の折に共に戦った大事な仲間達である。
「遅れた理由を説明する為に、一度皆様にはワシと一緒に来て貰いましょう」
席を立ち、早乙女博士が先導して歩いて行く。三人もそれに続いて歩く。向った先は地下にある格納庫であっ
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