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スーパーヒーロー戦記
第56話 蘇れ、われらのゲッターロボ
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おきました。敵は想像以上に強大みたいですね」
「うむ、一刻も早く我等も戦線に復帰したいところだが……ところで、さっきから思っていたのだが、わしはあの車弁慶君はどうかと思っているのだよ」
「弁慶?……博士!」

 一同はその名で気づいた。弁慶と言えばシュミレーター。そして自分達はそれをすっかり忘れ去っていた事。
 急ぎ訓練ルームに向えばマシーンは未だに回りっぱなしであった。

「早く、機械を止め給え!」

 所員に命令させて機械を止める。急ぎマシーンの中を見る。其処には弁慶がグッタリした状態になっていた。

「べ、弁慶さん!」
「死んだのか?」

 縁起でもない事を口走る隼人。即座にマシーンを開き弁慶の頬を叩く。

「ん? ふぁ〜ぁ、良く寝たぁ」
「はぁ?」

 一同は呆気に取られてしまった。かの竜馬や隼人でさえ音を上げるマシーンの中でよりにもよって居眠りをしていたのだ。それには流石の竜馬達も言葉がなかった。

「博士、これなら……」
「うむ、彼ならば新型ゲッターロボを乗りこなせる筈じゃ」

 一筋の光明が見えてきた。その時、突如として警報が鳴り響いた。

「何事だ?」
『博士、見慣れないロボットが研究所目掛けてやってきます!』
「なんだと!?」

 急ぎ管制室にやってきた早乙女博士達が見たのは額に角を有した巨大ロボット。メカ一角鬼であった。

「あれが百鬼帝国のメカなのか?」
「どうやら奴さん本腰入れてきた感じだぜ」
「うむ、すぐにゲッターロボの出撃じゃ! 初出撃になるが頼むぞ」

 二人は頷く。ギリギリ三人のパイロットが揃った。これで後は新型ゲッターロボにどれだけ竜馬達が耐えられるかが問題でもある。

「私も一緒に戦います」
「嫌、危険過ぎる! 相手は未知の相手だ。生身の君では太刀打ち出来る筈がない!」
「大丈夫です! 私だってジュエルシード事件の戦いを生き残ったんです!」

 確かに、フェイトは半年前に起こったジュエルシード事件を戦い抜いた存在だ。しかしそれと今の相手とは訳が違う。恐竜帝国の敵より明らかに強そうだ。そんな相手に果たして生身で戦えるだろうか?

「分かった。だがくれぐれも無茶をしてはいかんよ。大型の敵はゲッターロボが相手をする。君はその援護をしてくれ」
「分かりました」

 頷き、管制室を後にする。敵はもう間近まで迫ってきている。だが、ゲッターロボが一向に発進しようとしない。

「ゲッターロボが出てこない。一体何があったんだろう?」

 疑問に思う。だが、悩んでても仕方ない。こうなれば一人でも戦うまでである。戦闘用のバリアジャケットを身に纏い大空へと飛び上がる。

「大きい、メカザウルスよりも大きい。それにあの姿は――」

 フェイ
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