第7巻
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には他の使徒には備わっていないアスカが知らぬ能力が備わっているようだ。ならば、能力の正体を探り見極めれば良いだけのこと。
この世界に転生してから戦う度にそうしては、幾度もの難を越えてきた。今回も、それを実践すればいい。
― 火遁・豪火滅却!!
印を瞬時に組み口から吹き出すは、上位の火遁忍術。場を埋め尽くすかのような火の壁がムムに迫る。
「だぁからぁ……無駄なんだよ!! 」
彼女の言う通り、先の雷チャクラ同様に阻まれムム自身に到達する前に火の壁は、かき消され無駄に終わる。
火遁系で上位忍術に当たる豪火滅却をも消し去る程の力を有する能力ようだ。
「確かチャクラつったっけ? アンタの術はアタシには通用しない。例え、チャクラから魔法と気のどちらかにシフトしようともね!!!」
なんとチャクラだけではなく、魔法と気までも消し去ることが可能らしい。よほど自信が有るのか声を大にして、アスカの技は無駄だと言い張るムム。が、その一言がいけなかった。自信が有るのは良いが、完全に優位に立ってる訳でもないのに簡単に能力のヒントになるような台詞を口に出してはいけない。特に冷静な分析力と観察眼を持つ、アスカのような実力者の前ではなおさら。
どのような能力か理解できれば対策など簡単。
瞬身の術の要領で肉体全体にチャクラを巡らせ活性化、全身のグルメ細胞を活性。瞳を写輪眼から輪廻眼に移行させる。準備が終われば即事に行動に移すのみ、瞬身の術でムムに肉薄。
「アンタの攻撃は無駄だっ――でべぇ!?」
ムムの脳に響き渡る轟音。チャクラを無効化する障壁が有るというのに、障壁が無かったかのように近づかれ間合いえの侵入を簡単に許してしまい顔面をとてつもない剛腕で殴り飛ばされる。
「な、なんレ?! どうひ!!」
理解ができない、何故自分が殴られる。彼の技である要であるチャクラを含め全て無効化し消せるずなのに、何故ただの拳打ごときでダメージを喰らい鼻を潰され口内が切れて血を流す。それに自分はアーウェルンクス、ただの拳打程度でダメージを受けるなどあり得るはずがないというのに。
思考が追い付く前にアスカによる追撃、再び顔を殴られる。
― 何で! どうして、主の力を有しているアタシが殴られる続けているの?!
殴られ続けられているせいで声に出せない疑問、困惑を顔に出すもアスカは彼女の疑問には答えない。顔、胴体と性別など関係ないと言わんばかりに女性体であるムムを無言で殴り続ける。拳を防ぐため腕を前に出したガードを殴り飛ばし、骨を砕き白い血を飛び散らかさせていく。
殴られた反動により間が空き背後に展開した魔方陣から魔法を放とうとも、アスカ
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