第7巻
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ろうか、無表情でどこか人形じめているかのように見える。
彼女の容姿に、この感じには記憶がある。彼女から感じるこれは……
「なるほど、奴の使徒の一体だな貴様」
「ふふ、そうさ。確か過去に地≠フ奴と面識があったんだっけ。しかし……まさか、アンタまで此処に現れるなんてね。我が主と露出魔にマダラには手を出すなと言われてるけど……挨拶ぐらいはしとこうじゃないか!!」
そう言うと彼女はアスカ目掛けて魔力を身に纏い襲いかかる。
「アタシはムム・アーウェルンクス! 無≠フアーウェルンクスさ!!」
それが彼女、ムムの正体。造物主が作った使徒、アーウェルンクシリーズの『番外』である無≠冠するアーウェルンクス。アリカとテオドラの見張りとして役目を命じられ此処、夜の迷宮にあてられていた。彼女たち二人の姫を捕らえていたのは、ただの時間稼ぎであったため時間を稼ぎ予定通り孤立化させた紅き翼が二人を助け出しに来た場合は見逃す手はずだったのだが、そこに招かざる客が迷宮に。
主である造物主から直々に、組織の参謀的役割を持ち使徒の纏め役であるデュナメスからマダラには手を出すなと口が酸っぱくなるほど言われ続けた、が。
それを納得することはできなかった。
マダラがとんでもない実力を有する人間であることは、主が警戒する程の人物なのだ理解はしている。だが、自分は造物主が作った使徒であるアーウェルンクス。同じアーウェルンクスの地≠冠するプリームムを越える力を持ち、最高傑作の使徒だと自負している。だからこそ彼女には納得ができなかった、そんな自分が挑まずにして傷害なりかねない相手を避けることなど。
「どうしたのさ、構えもせずに突っ立ってるだけで何もしないなんて!! 余裕のつもりかい!?」
様子見なのか肉体強化のみでアスカに肉薄し、拳を顔目掛けて振るうムム。その彼女を何もせずに自分の間合いに迎え入れ、顔に放たれた右拳を見切り難なく右に一歩動くことで避け、カウンターでアッパー気味の雷チャクラで包んだ左を彼女の鳩尾に打つ。しかし、見えない何かに塞がれ阻まれると同時に雷チャクラが何もせずに消え失せた。
即座に左腕を掴み阻む何かから引き抜くも、ムムの左拳がアスカの顎を狙う。それを右掌で受け防ぎ後退し、脱した左腕を直ぐに写輪眼を発動して視る。
視たところ左腕には異常なく違和感もない。左を阻んだ正体はわかる。造物主の使徒が持つ斑状に張り巡らされている無数の魔法障壁だ。だが、雷チャクラを消したことが解せない、障壁にはそんな能力は備わっていなかったはず。
「アハハハ!! どうだい、驚いたろ! どうやら噂のマダラも大したことなさそうだね、これは!?」
どうやら、彼女
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