他人事
[8]前話 [1]後書き [2]次話
「攻略組はそんなにヤワじゃないさ」
俺は言ったキリトに顔を向ける
「俺達だって伊達に毎日迷宮にこもってる訳じゃない。この世界で最も危険な場所で、ギリギリを生き延びてる」
そうだとしても
「俺が全滅させてきたのもその攻略組だぜ?」
自嘲気味に言う俺を真っ直ぐ見て、キリトは続けた
「そんなのは関係ないさ。確かに君のことを<死神>なんて言う奴等もいるけど、少なくとも俺はそんなことはないと思ってる。君だって好きでこうなった訳じゃないだろう?」
それはそうだが
「何か話がズレてんぞ」
「分かってる。でもいつまでも過去を引きずっている訳にはいかないだろう」
キリトはそこで一息入れて
「俺達はー前に進まなきゃならない」
ナギサも続ける
「その通りだよ。今は少しでも攻略のー解放のために役立つ。それが私達にできる一番の償いだと思うんだ」
だぁもう、俺達に私達って、何でてめーらはそんなに他人事を他人事と思わないかなぁ。
「しゃあねえ。とりあえずここで一回情報を話すから、耳の穴かっぽじって聞いとけよ」
言いつつ、またなんか柔らかくなっちまったなあ、俺、などと思う
エギルも混ざった四人が、なぜかハイタッチしていた
[8]前話 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ