第二十八話〜ロストカラーズ・ギアス〜
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てライが守りたかった母と妹も……
それを見ていた六課メンバーは呆然とする。たった一言の命令。それがこの戦場を変えることになったのだ。それほどギアスの能力の恐ろしさを知り、そして隊長たちは命令の言葉の重さを噛み締めることとなった。
なのは「……」
目の前の戦場が終結を迎えた時、なのはは既視感を覚えると同時に思い出す。自分の見た夢の内容を。
多くの骸に囲まれる中、ライはこと切れている母親と妹を抱き寄せていた。
少年「……母上……サクヤ………」
その後、ライはこの結果を招いたことに絶望し、さらにギアスの危険性を知り眠りに着いた。
場面は現代に戻りライは記憶を取り戻した遺跡で目を覚ます。
ライ「は、はは、はははははははははーー……」
そこでライは壊れたように笑い始める。その姿に六課メンバーは恐怖を覚えた。
ライ「記憶を取り戻したらなんだって?」
自嘲気味にライはそう呟いた。ライは絶望するために記憶を取り戻そうとしたわけではない。自分を知るため、そしてそこに希望を見つけるために失った記憶を求めたのだ。
だが取り戻した記憶は自分だけでなく周りも巻き込む可能性のある、猛毒とも言える事実。ライはこれからどうするかを考えるが答えは一瞬で出る。
ライ「“今”の僕はまだ亡くしたくないものがある。」
現代という今を生きるライは再び大切なものを手に入れていた。それは自分に今をくれた友達や知り合い。それを失うことはできないためライは決心する。
その後黒の騎士団に合流し、アッシュフォード学園に戻ったライはC.C.に記憶が戻ったことを告げる。それを聞いたC.C.はライの皆の前から消えるという願いを叶えてやると告げる。
ライは残り少ない時間の中で自分にとって大事な人達に別れを告げていく。
カレンはライに再び戻って来いと命令する。それは不器用だがカレンの精一杯の気持ちであった。
スザクはライに誓う。君が戻ってくるときには世界をより良く変えることを。それはスザクにとって信頼できる友達だからこその誓い。
ゼロ、否、ルルーシュはライを引き止める。ライが長く生きられないと聞き、延命の方法を探す手段はいくらでもあると言い。それはルルーシュなりの優しさである。
ナナリーはライと約束する。ライがまたここに戻ってくることを。それはナナリーにとってもライが特別な存在であることの証であった。
ライは叶えられない約束をすることに心苦しさを覚えるが別れを済ませていく。別れを済ませたライは自分を待つC.C.の元に向かう。
C.C.『挨拶はすませてきたか?』
ライ『ああ。』
C.C.『そうか。もう未練はないのだな。』
ライ『未練はある。だから、未練はない。』
C.C.『意味
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