第二十四話
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はカルフ王の補佐官として既にその地位にあります。うーむ、それにしても殿下は……」
「わたしがなにか?」
「いや、失礼。流石は聖戦士の血筋だけはあると、まるで同年代同士で語っているかと時折思いましてな」
…コノモール伯爵はまだ30前後ぐらいだよなぁ、俺は中の人年齢だとそれより上なんだけれどこれって俺の方が精神年齢幼い?いや!心は少年!うんうんそう思おう。
「それは伯爵が大人なので、生意気なわたしに合わせてくださっているのですよ! ところで、今回の顧問の件ですが父上からも許可を得てもよろしいでしょうか? トラキアの奥地までの情報に通じているということであくまで戦に反対ということは伏せて……話の流し方で反対に流れるようにしたいと思うのですが…」
「なるほど、でしたらそのあたりの打ち合わせを少し変更しましょうか」
「お手数おかけいたします」
「……」
悪だくみ?は続いた。
コノモール伯爵との協議のあと父上と話す機会を作った。
「お礼を申しにコノモール伯爵へ伺ったところ、トラキアの奥地までの様子を間近で知っているということで次回の軍事会議に顧問として招きたいと申し出があったのですがお受けしてもよろしいでしょうか?」
「ふむ。特に反対する理由もないな、お前も良い機会を得たと思う、思うようにやってみなさい」
ドリアス伯爵やゼーベイア将軍をはじめ主だった人間には反戦やトラキア寄りの話をしてきたが、父上や兄上の前ではしないようにしていた。
重臣たちも父上の耳には入れてなかったんだろう。
「ありがとうございます、皆のお役に立つことができるよう励みます」
…すまない父上、あなたのやろうとする戦、止められずとも規模を少しでも小さくできるよう無い智恵絞ってみます……ごめんなさい。
会議の当日が訪れた、俺は正装し幾分緊張していた。
レンスターの代表では無くアルスター側で出席というのもそれに影響していると思う。
俺はコノモール伯爵とその随員に混じった。
ほとんどの相手が初対面なのでしっかりと挨拶を交わす。
議場に入り指定された席につくと会議が始まる時間が近づくにつれ鼓動が激しくなる。
落ち着け、落ち着け、命が取られるわけでなし、そんな長時間の演説でもするわけでもないんだ。
…会議が始まると、もう戦をするかどうかという議論では無く、既に開戦が前提となっており各国がどれほど軍勢を動員するか、戦術面はどうするかという点からになっていた。
父上が言うにはミーズから兵を送りだし敵軍の主力をを引きつけている間に、あらかじめ騎兵を中心とした部隊をターラに潜伏させておき、敵主力を釘付けにしている間に騎兵部隊で一気にトラキア本土とトラキア首都を陥すというものだ。
俺がター
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