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IS インフィニット・ストラトス〜転生者の想いは復讐とともに…………〜
number-42 who is girl? and recollection
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にし、手を繋いでいる。
麗矢は繋ぐことはなかったが、三人の姿が家族に見える。
楯無は悲しそうに目を伏せる。


      ◯


第三アリーナ。
ここは麗矢と一夏が初めて戦ったところである。
あの時は一夏はまだ搭乗時間が圧倒的に少なかった。
麗矢の方が技術も経験も何倍も上だった。


あの試合は麗矢の勝ちという形で決着がついた。
だが、それは単一能力《ワンオフ・アビリティー》である《零落白夜》をちゃんと理解していなかったがために起きた一夏の自滅である。
それでも最後はハンデとしてつけていた重りを切り裂いたが。
それは一撃とカウントしてもいいだろう。


それ以来戦っていない。
一夏が次に戦う時は俺が勝つ時と宣言したため、時たま、訓練に協力することはあっても試合として戦わなかった。


あの時からおおよそ5か月――――9月。
長いようで短い時間が過ぎて、また麗矢と一夏は対峙する。
今度は手加減なし、最初から本気で。


二人は地上10メートルのところで向かい合っている。
麗矢は自然体で、一夏はすでに《雪片二型》を展開して構えている。
開始3分前になってようやく武装を展開した麗矢。
左手には《バルフィニカス》が、右手には《スラッシャー》が。
以前の麗矢は《バルフィニカス》の反動を抑えることが出来なかったため、両手で持ち、一々構えてから撃っていた。
だが、今の麗矢は違う。
銃の扱いに慣れ、片手で反動を相殺できるようになった。結果として戦い方に幅が広がった。


「絶対にお前を倒してやるぜ!」
「手加減はしない」


麗矢は自然体であったが、開始の合図からすぐに動けるように、腰を低く落として《バルフィニカス》のトリガーに指をかけた。
それを敏感に察知した《白式》は一夏に警告する。
それを確認した一夏は《雪片二型》を前に構えた。


試合開始まで1分を切った――――


      ◯


麗矢は自分と一夏をこう表す。
一夏が本物の勇者。そして、自分が偽物の勇者と。


麗矢は直感的に分かっているのかもしれない。
この世界に自分はイレギュラーな存在であることを。――――自分はこの世界の人間ではないことを。
いや、確かにこの世界で生を受けた。前世の記憶を持って。周りと容姿も違って。


麗矢は昔を思い出していた。
もともとはごく普通の子供だった。
前世の記憶を持っていたから、大人びていたが。


面倒なことが嫌いな麗矢は普通を願った。
平穏で代わり映えの無い日々を望んだのだ。
――――今となっては儚いものだった。
人の夢は儚い。まったくその通りだった。


現実はうまくいくことの方が少ない。
だったら長くダラダラと生きてい
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