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吾輩は猫である
無印
吾輩、この気持ちは……恋?
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「あ、これは貰ってくね」
「ダ、ダメです! マスターに集めてこいって言われたんです! だから渡せません!!」


どうやら誰かの言いつけでこのジュエルシードを集めているようだ。
転生者だったら嫌だな……


「これは吾輩の餌だからやれんな」
「なら力ずくで行かせていただきます」
「ふふふ、吾輩に勝てるとでも? やれるもんならやってみな」


言い終わると、周りの気配が変わる。これはあの金ピカ転生者のした封時結界と同じやつだろう。


「これで周りには影響がでません。あなたが暴走しても平気でしょう」
「吾輩が負けることが前提のような言い方だなおい」
「あなたの様な魔力を持った程度の野良猫に負けるなんてありえません」


あ、カチンときたわ。もう絶対に手加減しねぇ。


「猫のままじゃ戦いづらいのでちょっと変わります」


光ったと思ったら、薄茶色の猫が人になっていた。


「随分と立派な体になって……羨ましい」
「ふふ、どうです。あなたはこんなことできないでしょう?」
「ぐぬぬぬ……!」


変身してたわわに実った胸を張って威張る。胸は許せる。だが、あのタイツみたい下は許せんな。でも人になれるだけでも羨ましい。
吾輩なんか! 吾輩なんかッ!!


「非殺傷ですので食らっても死なないので安心してくださいッ!」


奴の周りに5つあまりの魔力球ができる。


「フォトンランサー!」


やつの周りに停滞していた光の弾がこっちに飛んでくる。


「これだよこれ! 魔法と言ったらこれだよ!」


だがこの程度の速さなら薫の斬撃に比べたら遅い遅い。


「この程度か? 鈍い! 鈍すぎる!!」
「なっ! ならこれでどうです!」


さっきは5個だった魔力球が10個に増えそれを一斉に放ってくる。


「ふははは、無駄無駄!」


飛んでくる攻撃を全て避け、挑発をする。


「う、嘘……」
「次は吾輩の番だ、食らっときな」


唖然としている奴に火の玉を口から飛ばす。


「にゃっ!? あちちちあついっ!!」


まさか火を放ってくると思わなかったであろう相手は防御できずに食らった。


「HAHAHA! 次は電撃だゴルァ!!」


あまりの熱さに慌てている相手に吾輩は美緒にした電撃を浴びせる。


「にゃばばばばばっばばばっばばっ!!」
「どうだ、参ったか」
「うぅ……私のとっておき攻撃で……」
「まだするか。やっても無駄なのにな〜ふひひ」


弱った美女の顔とか美味しすぎです。本当にありがとうございます。
そんなことを考えながら吾輩は奴に近づいていく。


「掛かりましたね!
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