第2試合
【第2試合】 VSノワールプペ(7)
[5/16]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「私もこうなることは全く予想していなかったわ。でもね、私は信じていたの、キン肉マンルージュという超人を。キン肉マンルージュは絶対に大丈夫だと、ずっと信じていたのよ」
ミーノは言葉を失った。そして胸が張り裂けそうな、それでいて心が満杯にまでいっぱいになったような、不思議な気持ちにさせられた。
キン肉マンルージュという超人を信じきることができなかった自分が、ひどく情けない。
その一方で、マリが凛香を想う気持ちの大きさ、偉大さ、愛の深さと凄さを肌で感じ取り、これ以上ないほどに感動した。
ミーノはマリという人間の凄さが、身にしみてわかった。
「とうッ!」
キン肉マンルージュは勇ましい声を上げて飛び上がり、リング上に着地した。
「すごい……すごいよ! 今までみたいに肉体を動かしていたときよりも、マッスルアフェクションを使う方が全然すばやく動ける! 力もアップしてる!」
キン肉マンルージュは目で追えないほどの速さで、様々なポーズをとっていく。
“しゅばッ! びしぃッ! ぎゃぴーん! ずぴぎゅーん! ばぎゅじょーん!”
キン肉マンルージュがとっているポーズのバリエーションがあまりにも豊富で、そしてそのポーズが全て彼女のオリジナルだという事実が、観客達に不可思議な迫力を与えている。
“………………なんだか、すごいな、ルージュちゃん”
言葉を失っている観客達をよそに、キン肉マンルージュは会場中に響き渡るような大声で独り言を話す。
「これなら、いけるよ……絶対、いけちゃうよ!」
真・悪魔将軍プペはキン肉マンルージュから只ならぬ気配を感じた。そしてとっさに両腕で上半身をガードしながら、後方に飛び退いた。
「ざーんねーんでーした、だよ! そんでもって真・アクペちゃんの後ろをゲット、だよ!」
背後から声が聞こえた真・悪魔将軍プペは、後ろを振り返ることなく裏拳を放った。しかし、そこにはキン肉マンルージュはいなかった。
「またまた、ざーんねーんでーした、だよ! 正解は、真・アクペちゃんのお尻にいた! でしたー」
真・悪魔将軍プペの背後で身をかがめていたキン肉マンルージュは、両脚で真・悪魔将軍プペの臀部を思い切り蹴り上げた。
蹴られた勢いで真・悪魔将軍プペは真上へと飛ばされてしまう。そして真・悪魔将軍プペを追うように、キン肉マンルージュも真上へと飛び上がる。
“あああっとぉぉぉ! こ、この体勢はぁ!”
アナウンサーが興奮しながら声を荒げる。
キン肉マンルージュは宙で真・悪魔将軍プペをキャッチし、肩で真・悪魔将軍プペを担ぎ上げる。そして真・悪魔将軍プペの股を開くように、両脚の大腿部を押し下げる。
“間違えありません! この技はキン肉マンを象徴する伝
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ