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俺屍からネギま
初仕合!
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「…すまん。」と謝った。


「まったく……なら次はこいつだ。御陵流剣術・真空源太斬!!」
陣は気を込めた一振りで真空の刃を作りだした。

この技も源太両断殺同様に一族の始祖たる源太が創作した剣の奥義で、真空の風の刃で敵を斬り払うと言う技だ。


鶴子の斬空閃は曲線状の軌道だが、真空源太斬は敵に対して一直線に向かって行く為に読まれ易いが斬空閃よりも速く鶴子も一瞬の隙を突かれた形であった。


「ハァーーー! 神鳴流奥義 斬岩剣!! …ウチを舐めんなや。」
しかし鶴子も負けていなかった。

鶴子は向かって来る真空の刃を斬岩剣の力と気迫で打ち消すと陣を睨む。


「やはりお前と戦うのは楽しいな……鶴子。」


「そやな……陣はん。」


陣も鶴子も…共に笑っていた。


それは年相応の子供の様に……


お気に入りのオモチャで遊ぶ子供の様に……


とても楽しそうに笑っていた………







「「「ウワァーー!スゲぇーーー!!」」」
そんな二人の戦いを離れた所で見ていた子供達は驚きの声を挙げていた。
それはそうだろう、テレビの中のヒーローの様な動きが目の前で繰り広げられているのだから当然であろう。


声を上げない者でも口を大きく開けたまま呆然としている。



「前から思ってたケド…若って人間かな?」



「「「「………どうなんだろ?」」」」
子供達が疑問に思う通り純粋な人間では無いのだが……子供達はまだ良く分かっていない様だ。

それでも自分たちが良く知っている陣が、ヒーローの様に動く様を見て陣が自分達のヒーローであると感じていた。



ザッ……



ザワザワ


雑木林の中から物音がしている。


「ん?…何だろ、後ろから物音が……野犬かな?」


「怖いこと言わないでよ…チョット見てきてよ。」
男の子の言葉に反応した一人の女の子が見に行く様に促す。


「えーーー何でだよ!自分でみろよ。」


「イイから早く見てきなさい!」


「ちぇっ分かったよ…若と会ってからイジメていた連中が強くなったよな……。」
嫌がった男の子も女の子の強気な態度に物怖じし、元・いじめっ子は不貞腐れながらも渋々と雑木林の中を見に行った。





男の子は雑木林を分け入って来たが何も発見出来なかった。

「何もいないじゃんか、誰だよ野犬とか言った奴…………おれか、ハァ…。」




ズン………

「なっなんだ!?」



ズンっ………

何か足音の様な物が近づいて来ている。


何か巨大な者が男の子の背後に近づいて来る。


ズン……



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