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GGO編ーファントム・バレット編ー
47.弾避けゲーム
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.....たかと思うと、両足を広げ急に上体を右に傾けて、左手、左足を上げるという妙な格好を取る。

疑問を感じた瞬間、男の頭の左側十センチメートルのところと、左脇の下と、左膝の下を赤々と輝く弾丸が通過した。NPCガンマンがホルスターから銃を抜き、立て続けに三発ぶっ放した。
見事な回避だ。
まるで、弾道がわかっていたようだった。

「.......いまのが、弾道.......?」

キリトが小声で囁き、少女が頷く。

「そう、《弾道予測線》による攻撃回避」

その後、男は健闘するも賞金獲得、残り三メートルというところで変速的な撃ち方の連射にとらえられあえなくゲームオーバー。

「......ね?」

隣で少女が、微かに笑いもう一度肩をすくめる。

「左右に大きく動けるならともかく、ほとんどが一直線に突っ込まなきゃならないんだから、どうしたってあのへんが限界なのよ」

「ふうん......なるほど。予測線が見えた時にはもう遅い......か」

「つまり......予測線を....」

と呟きながら、俺とキリトはゲートに向かう。

「あ.......ちょっと、あなたたち.....」

呼び止めようとする少女に軽く笑みを返す。

「それじゃあ、俺からいくぜ」

キャッシャーに右手を押し当てる。

新たなる馬鹿登場で、ギャラリーたちがざわめく。マフラーの少女もあきれたー、という表情で小さく首を振っている。

ガンマンの謎の声と同時に目の前にカウントが始まる。
体勢を落とし、数字の減り、金属バーが開いた瞬間、床を蹴っ飛ばし飛び出す。

飛び出すとすぐに、ガンマンの右手に握られる銃の先端から三本の赤いラインが伸びた。三本の赤いラインは俺の頭の少し上と腹部、右足を狙っている。

その瞬間、俺は左斜め前に跳び弾丸を回避。再び中央に戻り、一直線にガンマン目掛けて駆ける。
次の弾丸もさっきと同じようにかわしたところで十メートルラインを越えたようだ。

ガンマンが六発撃って空になった銃を一気にフル装填.......インチキくさい早業だ。

次の攻撃は、変則的なリズムを刻んで襲ってくる二発、一発、そして三発の弾を、自分でもどうやっているかわからないが弾丸の合間をくぐり抜ける。

残り距離五メートルまで来た。

ガンマンは再びインチキくさい早業でリロードし、再びこちらに銃口を向け、まるでマシンガンのように六発の弾が火花を吹く。

「マジかよ!?」

思わず声が漏れた。
普通に考えたら五メートル先から放たれた弾丸を回避するなど不可能だ。

システム的に不可能かもしれない.......でも、回避するにはこれを使うしかない。

(全ての弾丸に集中せず、一番最初に飛んでくる弾
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