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第四十八話 再会、名無しの名刀
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りで近くにあったオープンテラスの椅子に座ると真っ白に燃え尽きた。どうやら踏んではいけない地雷を踏んだらしい。これからルシフェルの前で恋人云々の話しはしないようにしようと心の中でひそかにソレイユは誓った。

―――それから数分後

「初めまして、ソレイユだ」

「コスモスだ。気軽に呼んでくれて構わないぜ、ソレイユ」

「なら、お言葉に甘えさせてもらうよ、コスモス」

適当な飲み物を頼みながらオープンテラスで自己紹介をする初対面の二人。ホントはルシフェルも初対面の内に入るのだが、未だに真白く燃え尽きている。よほどショックだったらしい。

「で、だ。早速で悪いんだけど、武器を打ってほしいんだ」

「ああ、それは問題ないぜ。んじゃ、おれの工房に移動すっか」

ちょうど飲み物が呑み終わったのでテラスを後にしようとする三人。何とか回復したルシフェルも後からついてくる。

「そういや、ステラに勝ったんだって?」

「ん?・・・ああ、なかなか手ごわかったよ。仇討ちでもする?」

「そういうのは趣味じゃいんでな。ただの興味本位だよ」

「・・・ふぅーん」

「っと、ここが俺の工房だ」

歩いているうちにコスモスの工房までついたらしい。人気のない通りにあるにもかかわらずなかなか立派な工房だった。中に入っていくと、大剣、片手剣、曲刀、刀と言ったレパートリー溢れる武器が並んでいた。見ただけでなかなかの業物とわかる。

「気に入るのは在ったか?なければ新しいの打つぜ?」

「んー・・・すまん。新しいので頼む」

据え置きの武器を見渡すも業物と言えどソレイユの眼にとまるものはなかったので、謝りながらもオーダーを頼む。

「了解。武器の種類とか諸々はどうする?」

「武器は刀。あとは、そうだな・・・丈夫なやつを頼む」

「ほいほい。そんじゃ、使う鉱石はあれとこれと・・・少し値が張っちまうがいいか?」

「大丈夫だ」

ソレイユがそう言うと、コスモスはアイテムウインドウから鉱石を取り出すと炉に放り込む。充分熱を帯びた鉱石を取り出し金床に移すと、すぐさまハンマーで鍛造していく。SAOもそうだったのだが、ゲームの中の鍛冶作業とは鉱石を炉に入れ、それからハンマーで既定回数だけ鉱石を叩くことによって武器が出来上がるという簡単なものだった。技術など入る余地がないと思われがちだが、結構そうでもなかったりする。叩くリズムや気合いなどで結果が左右されることもあるのだ。だからこそ、コスモスは真剣な表情で鍛造作業をしている。
そして、何度目かわからなくなるくらい叩いた後、熱せられた鉱石が輝きながら徐々に刀の形を成していく。オブジェクトのジェネレートが完了すると、金床にあったのは一工の黒い刀だった。刀身も鍔も柄も何もかもが
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