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第四十八話 再会、名無しの名刀
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ことやるやつがどうかしてるんだし」

「そのカウンター返しに【反撃の支配者(ロード・カウンター)】なんてもんを使った人はどこのだれやねん!」

「さぁ、誰なんだろうな。そんなおっかない剣士」

自分を棚に上げた物言いに思わずツッコんでしまうステラととぼけるソレイユ。それをチャンスと見たスプリガンがステラに斬りかかろうとするが、あえなく返り討ち。

「でも、それが通じない人もおるはずやで」

「それもそうだろ。おれより強い人なんてたくさんいるんだしなー。最初のカウンターを無効化される恐れもある」

「・・・(ウチ)がその一人かもしれへんかったんよ」

「ああ、その可能性もあったな」

「なら―――」

「なぁ、ステラ」

ステラの言葉を遮るソレイユ。その時、ステラは言い知れぬ何かに気圧された。

「【反撃の支配者(ロード・カウンター)】がおれが鍛えてきた剣なんだ。それが破られれば、おれに後は残されていない。だけど、それでも、おれは自分の剣を信じる」

「なんで、そこまで信じられるん?」

「・・・さぁ、な。それはオフレコってことで頼むよ。だが、これだけは言える」

一拍置き、戦い中であるにもかかわらずソレイユはステラに面と向かっていった。

「疑ったら、負けだ」

「・・・・・・うん、そやね」

それから、ステラは喋ることなくスプリガンを撃退していた。それを横目で見るソレイユ。

「(ホントは、あんたが何者なのか知ってんだよなー。だからこそ、ある程度は読めていたんだ。けど、カウンター返しはあくまで可能性の一つとしてしか考えてなかったし、もっと言えばそんな馬鹿なことをするとは思わなかったからなぁ・・・それに、あんな鮮やかに返されるとは思ってもみなかった・・・最初っから反撃の支配者(ロード・カウンター)で仕留めとけばよかったよ)」

おれもまだまだ修行不足だなー、なんてのんきに考えているソレイユだが、しっかりと手は動かしている。
ソレイユは現実に帰還してからルナの、柊月雫の情報はある程度集めていた。その際に、ステラと思しき人物の存在を知ったのである。

「あいつも強くなってるぞ。頑張んな、≪無冠の女王≫」

その呟きはスプリガンがポリゴン片になる爆発音とともに風に乗って消えて行った。



そんなこんなでレプラコーン領前までついた三人。目立った外傷はなく、無事にたどり着くことができた。

「へぇー、ここがレプラコーン領かー」

領内に入っていくと石造りの煙突が並び、そこらかしこからハンマーで金属と叩く音が響いている。多くの露店が並び、自分たち以外にもノームやプーカなどと言った種族もみられる。先導して歩いていくステラとキョロキョロと物珍しげにあたりを見回しながら
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