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第四十八話 再会、名無しの名刀
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「いや、そうなんだけどよ・・・執政部じゃないのか?」

「ああ、そう言うことですか・・・大丈夫ですよ、彼女は違いますから」

ドロシーの言葉にうんうんと頷くステラ。その表情を見る限りさして悪意を感じられない。領主である自分を討とうと考えているようには見えない。そこまで考えていたルシフェルだったが、意外なところから賛同の声が響いた。

「いいんじゃねぇの?」

その声の主はソレイユだった。

「向こうに知り合いいる?」

「一人居るでー。(ウチ)の愛刀もその人に仕上げて貰ったんよ」

「なら、紹介してくれ。もう一本、刀が欲しいんだ」

「ええよー」

と二人で勝手に話を進めていく。

「(まぁ、もともとはあいつの用事で行くんだし・・・あいつがOKならそれでいいか)」

などと自己完結をするルシフェル。これでステラの同行が決定した。あとは用のなくなったこの場から飛び去るのみである。

「んじゃ、俺らはもう行くわ」

そういって、翅を羽ばたかすルシフェルだがソレイユとステラは飛ぶ様子が見られない。どうしたのか聞いてみると――

「さっきの闘いで飛行制限がかかったみたいなんだ」

ということらしい。仕方がないのでソレイユとステラに合わせてルシフェルも歩きでレプラコーン領まで向かうことにした。

―――数十分後

出発してスプリガン領を越えようとした辺りで大勢のスプリガンと出会ってしまった。現在はソレイユとステラが近接で、ルシフェルが遠距離で撃退中である。

「そう言えば、ソレイユ君」

「んー?どうした、ステラ」

翅が回復するまであと少し。ソレイユとステラは飛べないため地上戦で応戦している。空ではルシフェルの魔法が炸裂していた。飛べばルシフェルの魔法が、降りればソレイユとステラの餌食。スプリガン達にとって悪夢以外なにものでもない。

「さっきのことなんやけど」

「さっき?」

「【反撃の支配者(ロード・カウンター)】言う奴のことや」

「あー、あれがどうかしたのか?」

「いや、ちょう気になってな・・・すべては布石、なんてこと言うてたけど、(ウチ)のカウンター返しまで読んどったん?」

「いやー、あれはよそうがいだったよー。しょうじき、かうんたーがえしまでよめなかった」

「棒読みで言うても説得力ゼロやで」

「お前ら喋るなら終わってからにしろよ!」

ステラの呆れの言葉の直後にルシフェルの怒声が響いた。しかし、ソレイユはそんなステラとルシフェルを無視して話を進めていく。

「手は動かしてるんだから問題ないだろ。まぁ、普通はカウンターにカウンターを当てるなんてことしないんだが、まぁ、意表をつくという意味では有効だろうな。そんなおっかない
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