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Fate/Fantasy lord [Knight of wrought iron]
連鎖する不幸福
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同一の事象は、不思議と連続するものである。
二度あることは三度ある、という言葉があるように、それは幸不幸、人種すら問わず平等に常に寄り添う。
未来予知でもない限り、その事象に対し身構えることは困難といえる。
四六時中そんなことを気にして生きていくような者はいないと、断言さえできる。
………結局何が言いたいかというとだな。
「あややや、どうしました?」
今日はよく誰かに関わる日だなと言うことだ。
「すまない。考え事をしていた」
「考え事ですか。こういう場面での長考は失礼にあたりますよ」
「突然の事態に考える暇を与えないのは、あまりにも一方的だと思うが」
「一方的で自分本位なのは、幻想郷の住人の特徴ですから」
「威張るな。―――して、何だと言うのかね?」
彼女は守矢神社へ戻ろうとしていた私の下へといきなり現れた。
漆黒の翼をはためかせ、気配を置き去りにする程の速度で接近する力を秘めた少女。
どうやら私に感心があるようだが、さて。
「いえ、まずは―――これ、貴方のですか?」
そう言って差し出してきたのは、私が白狼天狗に与えた外套だった。
「どうやら、そのようですね………。これはお返しします。部下がご迷惑をお掛けしました」
綺麗なお辞儀で少女は謝罪する。
「部下―――あの白狼天狗のか」
「はい。不幸にも彼女の哨戒時に目を付けられたようで。彼女はとある上司を崇拝しており、その命令を絶対のものとしている為、それを害する存在を容赦なく排除しようとする節があるんです。だから貴方を襲うような真似を」
尊敬ではなく、崇拝。
その域にまで達した関心は、最早病気と言える。
天狗の領地がその上司の体内だとして、私は病原菌で、白狼天狗は抗体という状況だったのだろう。
なんとも分かり易く、なんとも迷惑な話である。
「彼女はどうしているんだ?」
「ええ。今ではすっかり元気になっていますよ。本当なら貴方へ謝って欲しいのですが、頑なに自分が正しいと思いこんでいますので………」
「いや、構わんよ。無理矢理する謝罪なんて何の価値もないからな。それに、お互いに顔を合わせれば問題もまた起こるかもしれない。そうなればいたちごっこだ」
「貴方がそう言うのでしたら、こちらもこれ以上詮索しません。ですので、今度は私用で貴方に聞きたいことがあります」
「ほう、外套をわざわざ届けてくれた礼もある。大抵のことなら聞き入れよう」
そう答えた途端、少女の目が光ったような錯覚を覚える。
これは―――そう。凜が良からぬ事を思いついたときのそれと限りなく似ていた。
「ではでは、是非貴方のことを取材させていただきたいのですが」
「取材?」
「ええ。私は記者でして。貴
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