第54話 敵か味方か?謎のライダーマン
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りとして側に置きたがっている。
だからお前には死んで貰う。全てはこの俺が大幹部になる為よ!」
「ヨロイ元帥……貴様あああぁぁぁぁぁぁぁ!」
結城の怒号が響き渡る。その怒号もヨロイ元帥にはとても心地よく響いた。
「フフフッ、貴様の恨み言を何時までも聞いていたい所だが、生憎私も忙しい身でな。降ろせ」
ヨロイ元帥の合図と共に結城を吊っていたロープが落ちる。それは、丁度結城の手が液体のプールに入る位の高度で止まった。
その際、左手は無事であったが、右腕が肘から下までプールに浸かってしまった。
「ぐわあああぁぁぁぁぁぁぁ!」
激しい痛みが結城の右手に伝わってくる。余りの痛みに腹の底から叫んだ。
そして、同時に聞こえて来る肉の溶ける音。見れば結城の右手がドロドロに溶けてしまっていた。最早骨すら溶け出している。
「う、腕が……俺の右腕がぁぁぁぁ!」
「ハッハッハッ、一息には殺さん! じわじわと死の恐怖を味わうが良い! さて、私は忙しい。貴様が完全に溶け切った時にでもまた会うとしよう」
右腕を失った結城を尻目にヨロイ元帥は去って行く。去り際にヨロイ元帥の笑い声が響いていた。
だが、意識が朦朧としていた結城にそれを悔しく思う程の意識はなかった。
そんな結城に向かい先ほどの戦闘員が近づき鼻で笑う。
「馬鹿な奴だ。科学チームのリーダーでありながらデストロンを裏切るとは」
「所詮インテリの考えだ。俺達には理解出来ないのさ。それよりさっさとこいつを溶かしちまおう。このプールは調整に失敗した怪人や裏切り者を処分するのに適した特殊液体のプールだ。落ちれば5秒と経たずに骨まで溶ける代物よ」
「ハハハッ、裏切り者にはお似合いの最期だな」
二人の戦闘員が声を出して笑う。最早結城丈二の命も風前の灯であった。ヨロイ元帥の策謀に巻き込まれ、言われのない罪を着せられての処刑だ。
さぞ無念であろう。悔しいであろう。
「結城さんを殺させやしない!」
「これはヨロイ元帥の陰謀なんだ!」
突如、背後から声が聞こえてきた。
二人の戦闘員が振り返ると、其処にはまた二人の白衣を着た白戦闘員が立っていた。
「な、何だ貴様等は?」
「えい!」
白衣の戦闘員が戦闘員達を思い切り突き倒す。
当然背後にあるのは並々注がれた特殊液体のプールである。
二人の戦闘員達は叫ぶ間も無く特殊液体のプールの中に飛び込み忽ち骨も残さず溶けてなくなってしまった。
「急げ! 早く結城さんを降ろすんだ!」
見張りの居なくなった隙に白戦闘員達が吊るされていた結城丈二をゆっくりと床に降ろす。
「結城さん……しっかりして下さい。結城さん!」
「う……お、お前達……」
目を覚ました結城が
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