第六章
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、最初は」
「今は違うのね」
「愛生ちゃんもかなりよくなってきてますよね」
「足元の不安定もかなりよくなったしね」
気弱さは相変わらずにしてもだ。
「それでなのね」
「いい娘ですし。最初は苦労に思っていたのは事実です」
「言葉が過去形ということは」
「今はそう思っていません」
これがゆかりの今の言葉であり考えだ、それは顔にも出ていた。
「愛生ちゃんはこのままいけばもっとよくなります」
「もっとね」
「はい、ですからここも」
「任せていいかしら」
「お願いします」
こう部長に答えるのだった。
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