暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第3章 さらば聖剣泥棒コカビエル
第48話 邂逅
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それにサジ、今のあなたでは彼女たちには敵いません。フェニックス家の三男を倒したのは実質彼女たちなのです。兵藤くんにしてもそれは同じです。彼は兵士(ポーン)の駒を8つも消費しているのですから」

「駒8つ!?」

「ええそうです。さらに神裂黒歌さんと白音さんは戦車(ルーク)の駒を1つずつ、火織さんに至っては戦車(ルーク)の駒を2つ使っても転生できず、騎士(ナイト)変異の駒(ミューテーション・ピース)を使って転生しています。さらに龍巳さんはそんな彼女たちを鍛え上げた人物です。サジ、今のあなたに敵う道理はありません」

「な、なんてめちゃくちゃな……」

 それを聞いて匙くんは怯えた表情で私達を見てきた。う〜ん、流石にこういう視線は若干傷付くんだけどな……。

「ごめんなさい皆さん。うちの眷属はあなた達より実績がないので失礼な部分が多いのです。よろしかったら同じ新人同士、仲良くしてあげてくれないかしら」

 そう言いつつ会長が微笑みかけてきた。

「いえこちらこそよろしくお願いします。ほら皆もイッセーをバカにされて怒ったのは分かるけどいい加減殺気納めて」

 そう言いつつ私は隣の龍巳の頭を撫でて上げた。すると龍巳は渋々といった感じに、黒姉と白音は

「……チッ」

「……フンッ」

 とそっぽを向きつつ殺気を納めてくれた。

「っていうか会長、私たちのレーティングゲーム、見せてないんですか? 見てたらさすがにあんな反応はしないと思うんですけど……」

「新人の彼に変な先入観を植え付けたくなかったのです」

「変なって……」

「実際あなた達の強さは新人としては皆規格外なのですから。あれをデビュー前の悪魔の普通の試合と思われるのもどうかと思ったので私と副会長の椿姫(つばき)しか見ていなかったの。でも、そうですね……。このあと皆にもあの試合を見せるとしましょう」

 あ〜、まあ確かにあれは新人悪魔にとっては少々ショッキングだったかも……色んな意味で。

「サジ」

「え、あ、はい! ……その、よろしく」

 なんかまだビクビクしながらも挨拶してきた。そんな彼の手をアーシアが取る。

「はい、よろしくお願いします」

 アーシアがにっこり微笑みながら匙くんの手を掴むと、匙くんはガシッとアーシアの手を握り返した。

「アーシアさんなら大歓迎だよ!!」

 私達とアーシアで随分と態度が違うわね。鼻の下まで伸ばしちゃってるし。でもそんな匙くんの行動に黙っていない人が約1名。

「ハハハ! 俺のこともよろしくね匙くん! っていうかアーシアに手ぇ出したらマジぶっ殺すかんな匙くん!!」

 アーシアの手を握っている匙くんの手を引き剥がし、、思いっきり力を込めて握手するイ
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