暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第3章 さらば聖剣泥棒コカビエル
第48話 邂逅
[4/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
その時ガタンッと言う音と共に一人の男子が立ち上がった。それに続くようにして次々に男子が立ち上がり始める。

「と、とにかく今は部室行くぞ! 遅れたら部長に怒られちまう!」

 身の危険を感じたイッセーは龍巳をひっつけたまんま教室から慌てて飛び出していった。その後をアーシアとレイナーレがずるい、私も、と不満を言いながら追いかけていく。

「にしし、ほんとあいつの周りはからかうと面白いわよね」

 藍華が口元に手を当てながら言う。

「程々にしておきなさいよ。あの娘たち本気で怒らせると始末に終えないんだから」

「分かってる。ちゃんと加減はするわよ。……それより火織はいいの? 兵藤と龍巳ちゃんが一緒にお風呂入るみたいだけど」

「お互い納得済みなら構わないわよ。イッセー相手なら私も喜んで送り出せるし」

「……そういう意味で言ったんじゃないんだけどな」

 ん? 今のどういう意味だろう? まあ疑問は置いておいて、藍華に別れを告げて私もイッセーたちを追いかける。ミーティングに遅れたら怒られちゃうし。







 途中でイッセーたちに追いつき、そのまま部室までやってきたんだけど、部室の中に部員の他に誰かがいることに部室前まで来て気が付いた。黒姉や白音みたいに遠距離から気配を探るなんて出来ないけど、扉1枚隔てた位なら、相手が気配を隠そうとしていない限りはだいたい分かるようになってきた。それに1人はよく知っている人物、他にも数人顔なじみ程度の人もいるしね。

「すいません、遅くなりました」

 私はそう言いながら扉を開いた。そこには予想していた通りの人物たち、生徒会長の支取(しとり)蒼那(そうな)先輩と生徒会の役員たち、そして

「やっほー、火織ちゃん。ついでに兵藤くんも」

「俺はついでかよ。っていうかなんでいるんだ?」

 生徒会役員の中で唯一よく知っている人物、(めぐり)巴柄(ともえ)がこちらに手を振っていた。彼女は駒王学園入学の時に剣道で私に挑んできた時以来の付き合いね。その頃彼女はもう悪魔だったんだけど、私に負けてから剣道部に入部した。以来部活ではお互い切磋琢磨する仲になったわ。腕は私に次いで部活内のNo.2。部活に入ってからメキメキと上達した。

 確か彼女は支取会長の騎士(ナイト)だったはず。こうして生徒会で来てるってことは……新人悪魔同士の挨拶ってことかな? 部活でいつも一緒だけどこうして悪魔として会うのは初めてよね。

「やっほー、巴柄。それとお久しぶりです、支取会長」

「ええ、お久しぶり神裂さん。最後に会ったのは……予算委員会の時だったかしら?」

「確かそうだったですね。……部長でもないのに呼ばれるのもどうかと思いますけど……。で、部長。なんで
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ