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魔法大戦リリカルクロウcross【Z】‐無印篇‐
第2話『最悪の出逢い』
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布を落としちゃったんですよ。確かに非常食はあったんですけどこれじゃ腹なんて膨れない…。そんな時、お宅の家の屋根にカラスがいたんですよ!カラスが!いや、こんな粉砕した乾パンを食べるよりだったらカラスのほうが良いかと思い、塀つたいで屋根に登っていったらズカーンと……」

嘘丸出しと言わんばかりの話だが実はクロウ、カラスを食ったことはある。莫大な借金を持つ彼の生活はというと依頼主であるトライアより支給される資金さえ返済に回しているため現金などは全く所持していない。そのため、人並みの食事にありつくのさえ無理な話。そのため、彼が身に付けたのはどこぞの蛇のように異常にまで高いサバイバル能力。
小動物の捕獲、手元での軽い調理はお茶の子さいさい。サバイバルナイフで熊の頭を一突きしそのまま頂いたこともある。(お味は臭みが強かったが食えないことはないbyクロウ)→(なら、アンタ昼飯代カットな。byトライア)→(そんなーー!?byクロウ)





(あ、一瞬思いだしたくないこと思いだしちまった…。)






まあ、ここで立ち止まる訳にもいかない。ここは若干、失礼だが無理やり話を切り上げこの場を去ろうとするクロウ…だが…






「なあ、クロウくん。君、うちの喫茶店で働いてみないかい?」









「え?」

ここで、士郎は思いもよらないことを口にしキョトンとしてしまうクロウ。

「君、今はお金が無いって言うし寝床も家の空き部屋に来てくれれば良い。どうかな?一石二鳥の話だと思うんだが…。」

「…アンタにメリットは無い気がするんだが……」

「なあに、住み込みで働いてくれる従業員がいれば私としても助かる。どうかね?」

確かにクロウにとって食事と寝床が確保できるのは嬉しいことだ。彼の話では喫茶店程度なら体力も自信があるクロウなら問題ないだろう。となれば…
「時給…いくらだ?」

受けない理由は無い。










ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


篠ノ之束研究施設…


「KONOURAMIHASUBEKIKAaa〜!!」 
 
怒り狂う束は全ての機械を酷使し、アームが蒸気を吹き出し赤い警告灯がついていても容赦なく作業を続ける……。そして、彼女の前に組み上がっていく鉄の巨人。
 
「KONOURAMIHASUBEKIKAaa〜?」

今、彼女の頭には愛しき妹、箒の純潔を奪った(クロウ)を叩きのめす事。トライアのことなど知ったことではない。

「クロウ・ブルースト…KIIIIIIIIIIILLLLL!!!!!!」


怨みをこめた束の額に浮かぶ『KILL』の文字。その背後にはク○ウザーさんらしきスタン
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