prologue1・IS
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る少女。
しばらくして、少年はそれに気がつき『ああ、悪い後でかけ直す』と言い端末を切る。そして、再び少女に目線を併せる。
「悪いな。俺はもう行かなきゃならねえ。嬢ちゃん、今まで見たことは誰にも話すことはナンセンスだ。多分、これから警察やら何やら来て質問されても知らない、わからないって言うんだぞ?」
「いっちゃうの?」
「ああ、次の仕事が待ってるからな。」
少年は少女の頭をワシワシと撫でると背を向けその場を立ち去ろうとするが…
「行かないで!」
なんと、少女が涙を流しながら少年に抱きついてきたのだ。これには少年も驚く。
「ぢい…参ったな…」
たが、それだけでは終わらなかった。
「えい!」
「何、ぶっ!?」
これまた、予想外。少女は少年の唇を奪ったのだ。これには少年も同様を隠せない。
「さ、さ……さっき助けてく、れたお…お礼…。」
両者、共に顔を赤らめながらやがて少女が口を開く。
「わ、私の名前は篠ノ之箒!お兄ちゃんの名前は!」
「え?ああ…俺か!?お、俺はクロウ・ブルースト…あっ…。」
「クロウ…」
「やべえ!」
少女の勢いに押され思わず名乗ってしまった少年。少女は口をボソボソさせながら少年の名前を呟く。
「クロウお兄ちゃん…また会える?」
「あっ…まあ、運が悪ければな。」
なんとか平常心を取り戻した少年は少女の問いに応えると「さ、サヨナラの時間だ」と言い再びロボットのような姿になる。
「待って!」
「あばよ、箒。運が悪ければまた会おうぜ?」
そして、少年は空に消えた。
これが、借金100万Gの男、クロウ・ブルーストと篠ノ乃箒との出会いであった…。
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それから数分後…
「で、チーフ次の依頼は?」
『ああ、次元航空輸送鑑の護衛だよ。中にはジュエルシードとかいうとんでもない代物のロストロギアが積まれてる。それを狙う連中から護衛しろ…シンプルだろ?』
「ちっ、簡単に言ってくれるぜ。」
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