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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
夏の終わり
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甲板で迎えを待っているところです。時間まで後5分。
 甲板にはIS以外にもオーストラリアでも配備されている最新鋭艦上機F-35CやF/A-18の他に米軍の第2世代IS『アラクネ』が発進準備をしています。ケーブルや周りにコンテナも置いてあって色々試しているみたいですね。うん? 専用機じゃない?

「装備変更に何時まで掛かってんだ! 船ごと沈める気かてめえ!」

 その『アラクネ』の向こう側からコーリング中佐が怒鳴り声と共に現れました。

「ふむ、忙しいと言うのは本当だったみたいだね」

「アメリカの国家代表はコーリング中佐のみという話ですし……」

「さっさと出ろおら! それか私が叩き落すぞ!」

「うーん、恐い恐い」

「あ、あはははは……」

 コーリング中佐はISのお尻の部分を文字通り蹴っ飛ばして発進を促しています。なんという男勝りな……
 蹴飛ばされたISを纏った少女は焦りながらも装備を変更して大空へと飛び出しました。

「来たようですよ。カスト候補生」 

 それを待っていたかのように私とスミスさんの上に影が出来、大きなヘリコプター特有のローター音が響き渡る。でも分類はヘリでなくティルトローター機。ティルトローター方式の垂直離着陸機、V-22。通称『オスプレイ』。

 少し前はその操縦性の難しさから慣れない操縦で事故が多発していましたが、その後かなりの割合で普及したため豪州でも採用された機体です。
 左右に大型のプロペラのついた『オスプレイ』が徐々に高度を下げ、アングル度フライトデッキに降り立ちます。
 『オスプレイ』の後部ハッチが開くとスミスさんが中にいた人に手を引っ張られて先に乗り……

「さ、どうぞお姫様」

「あ、ありがとうございます」

 その後に手を出してくれたので私はその手をとって乗り込みます。中にはそれぞれ小銃で武装した5人の軍人さん。どうやら何かあったときの護衛みたいです。何かあったらこの人数じゃどうしようもないですけどね。
 少しの振動と共に甲板から『オスプレイ』が飛び立ち空へと上昇していきます。窓からそとの様子を見ると……流石世界最大級の空母。大きいですね。

「うん?」

「え、どうかしましたか?」

「ああ、いや。電話だよ」

 スミスさんが胸ポケットから振動している携帯電話を取り出してインカムを繋いで話し始めます。ヘリの中って案外うるさいですからね。

「はい……ええ……ええ……こちらは無事に……え? は、はあ。はい!?」

 スミスさんの声が急に荒立ちました。そのまま何度か頷くと深刻な表情で電話を切りました。
 い、一体何があったんでしょう。でもこういう時は機密ってこともありますしあまり聞けないんですよね……

「カスト候補生
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