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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
夏の終わり
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。さっさと始めてくれ」

「は、はい! ではまずこちらの資料をどうぞ!」

 コーリング中佐の声は明らかに苛立っています。な、何でなんでしょう? 別に時間に遅れてないよねえ。
 ちらっと時間を確認するけどうん、5分前だし挨拶もミスしてないよね。じゃあ何でこんな不機嫌?
 そんなことを気にしながらも私は説明を続ける。

 トントントン……

 ん? なにこの音?

 タンタンタン……

 何か叩くような音?なんかコーリング中佐辺りから聞こえる。

 タンタタントトタンタン……

 コーリング中佐……足でリズム刻んでらっしゃるー!?
 え、ちょ、結構というよりかなり真面目な話してるんですけど! え、え!? こんなの想定してないよ! 私の話つまらないかなあ! でもこんなの興味ない人にはつまらない話しだし……え!? コーリング中佐IS関連の話でつまらないってことですか!?

「ふあ……」

 あ、欠伸ー!?
 も、もう私続ける自信なくなってきた……結構終盤で後は結論だけだけど

「コーリング中佐」

「んー? 何だソフィア。話を中断するほどの話か?」

 そう思った時エクレス候補生がコーリング中佐に話かけました。

「既に話は終盤……ですよね?」

「え、あ……はい。そうです」

 エクレス候補生の言葉に私は頷いて答えます。

「らしいのでまとめは私が聞いておきます。中佐は部隊の指揮の方へお願いします」

「上官に意見するとは良い身分だな。え? ソフィア・エクレス少尉」

「申し訳ありません。しかしこの程度なら中佐のお手を煩わせることもないかと」

「……なら任せる。そういうわけだカルラ・カスト代表候補生。こちらも忙しいのでな。後はこっちのソフィア少尉に伝えてくれないか」

「え、ええ。分かりました」

 コーリング中佐は私に軽く頭を下げるとそのまま部屋を出て行きました。
 えーっと……うーんと……

「申し訳ありません。コーリング中佐は気分屋なところがありまして…」

「は、はあ」

 エクレス候補生は私とスミスさんに深々と頭を下げてきました。あの、えと……

「とりあえず再開しても?」

「はい、よろしくお願いします」

 その後はエクレス候補生に残りの資料の説明と質問事項を答えて終了となりました。
 エクレス候補生も終わった途端に艦内放送で呼ばれてしまいましたし、忙しいことこの上ありません。

「はは、随分個性的な国家代表だったね」

「良くも悪くも他の国もとても個性的な人たちでしたよ。何かこの何日かものすごい疲れました」

「まあこれで終わりさ。お疲れ様。カスト候補生殿」

 私とスミスさんは『ジョージ・ワシントンU』の
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