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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
夏の終わり
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いでもいいのよ〜、ほら、ぎゅー」

「むう!」

 華代表が今度は李候補生を抱きしめました。鈴さんは今の内とばかりに距離を取ります。李候補生はしばらく苦しそうに華代表の肩辺りを押していましたが、その内本気で離れる気がなくなったのか成されるがままになっていました。

……えーと、これ続きに入っても良いんでしょうか?


――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「どうぞ、こちらです」

「は、はい……ありがとうございます」

 アジア勢への説明が終わって予定日から5日後の8月22日、私は米国の空母『ジョージ・ワシントンU』へ乗艦を許されました。
 何でもアメリカ勢は全員が空母から離れられない状況だそうで……国家代表はイーリス・コーリング中佐のみしか来ていないこともあり場を離れられないそうです。ようやく時間が取れた時には今日だったと、そういうことです。
 まあそんなことで私は説明のためにこの空母へと案内されたわけです。今回は付き添いで黒スーツを着た金髪の優男、アーネスト・スミスさん……IS学園に行く時に一緒にいてくれた政府IS関連の第1人者さんが付いて来てくれています。

「そんな緊張しなくても大丈夫。場所が違うだけさ」

「はい……頑張ります。でもスミスさん? 貴方が説明した方が……」

「はは、IS操縦者は全員女性だろ? 男のボクの言葉じゃ通じないこともあるのさ」

 スミスさんが苦笑いをしながら私を励ますように肩をポンポンと叩いてくれます。
 前を歩く軍人さんがブリーフィングルームに案内してくれました。

「基本的にボクは見てることしか出来ない。何か分からないことがあったらボクに振ってくれ。その時だけ答える。いいね?」

「はい、大丈夫です」

「うん、流石ゼヴィアさんの子供だ……おっと、これは失礼。強いのは君自身だったね」

「いえ、私も父さんの娘として恥じないよう行動します」

 スミスさんにそう答えて私はブリーフィングルームの扉に一歩、足を踏み出します。圧縮空気の抜ける音と共に扉が開いて中に入ると、薄暗い部屋の中には1人の女性と1人の少女がいました。
 えと、データだと正面に座ってるのは……国家代表のイーリス・コーリング中佐で、もう一人の金髪の女の子は……確かソフィア・エクレス代表候補生ですね。演習で暴れていたエリス・ジャクソン候補生とリーゼ・ノーム候補生はいないようです。

「どうぞ、お座りください」

「ありがとうございます」

 エクレス候補生に促されて近くにあった椅子に座ります。スミスさんは……私の後ろの壁際に移動して立ちます。エクレス候補生がスミスさんにも椅子を勧めましたが丁重に断りました。

「時間がもったいない
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